2007年11月17日土曜日

掲示板「梁山泊」過去ログデータ 10 (2005年 1月 9日(日)~2005年 1月 1日(土))

韓流 投稿者:金 国雄 投稿日:2005年 1月 9日(日)16時48分36秒

 チョンゴントンセン、こんにちは

 なかなか情報の統制はできないと思いますが、北朝鮮に関しては
いまだインターネットが制限されている関係、口コミ(中国、日本
などからの訪朝団、または中国への親族訪問も含む)、中国国境を
介した携帯電話、脱北者関係による情報流入等が大きいのではと思
います。

 ある関係者の話によれば、昔から中国産品の流入。また、90年
代に始まる脱北者の中国、北朝鮮の頻繁な往来。これなど実質的に
国境検問がなきに等しい状態(かつて民主党の議員関係者も中国か
らの入国に関して触れていたとおもいましたが、文献名を失念)と
考えます。

 時間的スパンを考えるとなかなか難しい点もあるかと思われます
が10年前後ではないでしょうか。予言することはできませんが。
一日も早い事を願っています。また、その後が重要になってくるの
では。

 「韓流」に関しては、ここのところ例えば中日新聞の記事でも記
者、在日のコメント等も登場しますが、裾野が広がっていくことを
願っています。キッカケは大切と思います。

楽天ブックス検索語「韓国」
http://books.rakuten.co.jp/bsearch/RBtitles.jsp?KEY=%B4%DA%B9%F1&shopID=100

 「在日の超有名人」にも是非、北朝鮮問題に関して、理解をして
いただければ幸いです。

 それでは。
  金 国雄 拝



--------------------------------------------------------------------------------
デジタル情報社会の効用と「恐怖」 投稿者:チョンゴン 投稿日:2005年 1月 7日(金)09時51分7秒
おはようございます(笑)

昨日もそうだったんですが、今日はこれから「在日」の超有名人である某氏とお会いする(但し仕事がらみで)予定です(楽しみ楽しみ)。
それから、今日は朝から回りで大騒ぎ。さる掲示板での「重大暴露」(笑)に「民族の怒り」が爆発しました。
しかし、インターネットの世界(時代)って、本当に怖いですね。情報の隠蔽・秘匿や管理・統制は絶対不可能な時代に入ってきましたね。これでは「北」の独裁体制も、確かに時間の問題でしょうね。
昨日もひょんな所で国雄さんのことが話題になりましたよ。ホームページもってると、色んな人間に自分のこと知ってもらえるんですね。もちろん、私なんかは「ボロ」も隠せないんでしょうが。

ところで、今話題の韓流、映像の世界だけではなく、音や活字の世界でも起きない(起こせない)でしょうかね?
何か情報やアイデア有る方、教えてください。


--------------------------------------------------------------------------------
蓄積とけち臭さ 投稿者:金 国雄 投稿日:2005年 1月 5日(水)23時40分25秒
 チョンゴントンセン、こんばんわ

 日本(国民一人一人ということでなく)が大きな経済力を持
つことは誰も否定しないところでしょう。

 以前のニュースで日本人一家庭当たり確か1800万円ほど貯
蓄があるとの報道が記憶違いかもしれませんがあった様に思い
ます。(このようなニュースで誤解を持つ方々もいます。韓国
を往来する私も少しばかりこの関係で疲れています)

 よほど突出して蓄積を行っているものが全体を押し上げてい
るものと思いますが、恥ずかしい限り私はいっこうにそのこと
に無縁で住宅ローンの返済と活動で貯蓄というものにこの数十
年、無縁になっています。(ただし、資産ということとは別で
す)ちょうど明日、ローンの繰上げ返済を僅かばかりしなくて
はなりません。なかなか負債が減りませんので。

 これは余談です。

 韓国のケチぶりを紹介する次のようなニュースがあります。
個人的には韓国・朝鮮社会は金銭的には大雑把なようにも思う
のですが、気をつけなければならない点もある様に思います。

【噴水台】国際援助
http://japanese.joins.com/html/2004/1220/20041220201857100.html

 *ODA自体にも問題はあると思いますが。

 韓国・朝鮮人、日本人との民族とか国家ということから少しば
かり離れて考えるに何が大切な点であるかということにいま特に
思うことは信頼関係を築いていくという事が一つには重要(大切)
な点ではないかと親や一世との関係から強く思うことです。人間
同士として。

 その意味においてもチョンゴントンセン、樹々の緑さんはじめ
今回の声明においても、また川島さんや南雲さんなどの誠実さは
やはり大切と考えます。

 信義、信頼性の醸成。私は大切にしたいと思っています。

 やはり私は時代遅れかも知れません。しかし、オモニ(母)
の言葉(忠告)が、いまも心に強く残る。

 それでは。
  金 国雄 拝

編集済


--------------------------------------------------------------------------------
新春徒然 投稿者:チョンゴン 投稿日:2005年 1月 5日(水)12時04分25秒
>やっぱり、真面目に法律を学んでいれば、こうならざるをえないという見本だと、感慨を深くしています。

まるで、どこかの組織が自らが標榜する「主義」を真面目に学んでいないことへのあてつけみたいですね(笑)

ただ、法曹団体だからということで、具体的な政策的方向の提言も無い抽象的な「話し合い」の強調だけでは、この程度の内容で自由と民主主義の陣営の一員としての自らの責任を果たせているのかという疑問は残りますね。ことは「人権」という現代社会の根幹をめぐっての対応問題であるわけですから。

ところで話、全く違いますが、韓国の芸能人、芸能界は頭が良いですね。今までも文化政策や営業戦略から「頭の良さ」を感じてはいましたが、新潟やスマトラの災害にポ~ンと義援金(それも1件につき3000万円も!)を送ったヨン様なんか見てるとつくづく「知性」や「深謀」を感じます。金持ち日本人のケチぶり、アホさ加減を反面教師としているのかしらん。信任投票に打って出て権力基盤を強化した盧武鉉大統領もそうでしたが、「損して得取れ」なんていう日本の格言に日本人よりもよっぽど忠実ですね。(以上、語学学校の女性生徒達との会話からでした。)


--------------------------------------------------------------------------------
Re:自由法曹団声明 投稿者:樹々の緑 投稿日:2005年 1月 5日(水)02時28分58秒
 ご教示ありがとうございました。
 私も、この声明に賛成します。
 自由法曹団は、いわゆる「司法改革」問題で意見が二分され、弱体化されているのではないかと懸念していましたが、大事な時に、素早くこのような声明を出してくれるのですね。やっぱり、真面目に法律を学んでいれば、こうならざるをえないという見本だと、感慨を深くしています。


--------------------------------------------------------------------------------
自由法曹団声明 投稿者:金 国雄 投稿日:2005年 1月 4日(火)22時12分41秒

 「経済制裁」に関する資料として

自由法曹団声明

対北朝鮮「経済制裁」の発動に反対し平和的解決を求める声明
http://www.jlaf.jp/jlaf_file/041228keizaiseisai.pdf

 私は賛同します。



--------------------------------------------------------------------------------
セフェ ポク マーニ パドゥセ 投稿者:金 国雄 投稿日:2005年 1月 4日(火)17時39分22秒

 皆さん、チョンゴントンセン、こんばんわ

 セフェ ポク マーニ パドゥセ
 明けましておめでとうございます。

 今年もよろしくお願いします。今年はいろいろと区切の年
です。日韓(韓日)条約40周年、乙巳保護条約締結100年。

 それでは。
  金 国雄 拝



--------------------------------------------------------------------------------
遅ればせながら 投稿者:チョンゴン 投稿日:2005年 1月 4日(火)14時59分48秒
新年おめでとうございます。

今年は、日本人にとっては終戦(敗戦)60周年ですが、朝鮮、中国などアジアの諸民族にとっては解放60周年ですね。
いろいろな動きが内外ででるようですね。ワクワクワク。

国雄さん、皆さん、今年もヨロシク。


--------------------------------------------------------------------------------
ありがとうございました(その2) 投稿者:樹々の緑 投稿日:2005年 1月 1日(土)03時51分17秒
 日本社会の根本的変革を、民主主義をその不可欠の要素として考える場
合にも、その民主主義のあり方は、伝統的なヨーロッパ型や、アメリカ型
とは、またひと味違ったものになるだろうということです。
 それは、「民主主義」である限り、「個人」の人格の独立性、一人一人
(それが肉親であっても)の個性の尊重をないがしろにしてはなりません
が、私たち日本人は、欧米のように数世紀にも亘った民主主義的鍛錬を経
ているのではありません。たかだか半世紀余りです。
 しかし、だったら今後1世紀以上「高度に発達した資本主義」の残酷な
矛盾を嘗め尽くしてから、おもむろに社会主義的変革へと進むのかといえ
ば、それは馬鹿げています。

 そして、中国の現状を見ても、つくづく「アジア的なるもの」を感じる
のです。上海の工場に、地方の農村から働きに出ている10代の女性労働
者が、4~6人部屋の蚕棚ベッドが壁際に据えられている狭い寄宿舎の部
屋で、自分の寝床の壁に、タレントの雑誌グラビアの切り抜きを貼りなが
ら、「もっとたくさん働いて、故郷の両親や兄弟に仕送りをいっぱいして
あげたい」と、恥ずかしそうに日本のテレビ局のインタビューに答えてい
るシーンに象徴されるような、この日本でも、女工哀史の時代から始まっ
て、井沢八郎「ああ上野駅」の集団就職の時代のつい一昔前までざらに見
られた、あの肉親に対する思いです。

 これが、普遍的・国民的な経験だからこそ、狭い自分だけの肉親の苦し
みを超えて、人民の苦難としてこれを根本的に解決する抜き差しならない
自己の課題として、人民自身が把握するのではないか、と思っているので
す。
 いま、日本の国内外で展開している、草の根のボランティア活動につい
ても、その「市民社会的ネットワーク」的な進んだ思想・行動だけでなく、
その実際的な活動調整の面で発揮されている優れた経験もひっくるめて、
日本の民主主義的変革-社会主義的未来への展望に生かすべきであろうと、
いつも思っているのです。アジアや中東のボランティア活動に参加した日
本人ボランティアは、肌の色とは別に、欧米のボランティアと異なるメン
タルな信頼を得ることが多いと、どこかで聞いたことがあります。そこに
横たわっているファクターのことです。

 マルクスが指摘した「アジア的」ということが何なのか、勉強不足の私
にはよくは分りませんが、日本の民主主義も、多分、その「アジア的特
徴」を殺すことなく、これを生かしながら、その中で個々の人民が本当の
民主主義を学んでいく、という過程を経るのではないか、と思っているの
です。欧米型とは順序が逆になる部分があるだけに、「アジア的
・総体的奴隷制」の母斑・臍帯から専制的独裁へと引き摺り戻されないよ
う、細心の注意が必要なのですが…。

 長くなり、書き始めてから年が明けてしまいました。

 先日の講演会で、「在日からの個別支援が断たれても、大して案ずる必
要はない」と明言した在日の石倉さん(金さんが、この欄に「諸君」9月
号の掲載記事を紹介なさっていましたね-未読ですが)は、世代が若いた
めもあるでしょうが、本当に疲れているだけだと思っています。
 というのは、この人の話を聞くのは2回目なのですが、飢えと病気に苦
しむ子供の話をする時でも、「公開処刑」の話をする時でも、この人の声
はいつも震えています。怒りと悲しみでいっぱいなのだと感じています。
ですから、同じ目標をしっかりと定めている(らしい)この人にも、決し
て投げやりにならずに、「肉親の情ということを否定しては先に進めない
朝鮮社会を理解すること」を握って離さないように、是非考えていただき
たいと、心から願っております。

 今年も、どうぞよろしくお願いいたします。では。


--------------------------------------------------------------------------------
ありがとうございました(その1) 投稿者:樹々の緑 投稿日:2005年 1月 1日(土)03時49分5秒
 チョンゴンさん、金国雄さん、早速のご教示、ありがとうございました。

 チョンゴンさん、ご紹介いただいたサイトは「伊勢崎進研」というHP
ですね。以前に何かのリンクで、一度だけ閲覧した記憶があります。ブッ
クマークに入れて、ちょくちょく見るようにいたします。

 金国雄さん、お忙しい中、私の未熟な疑問にさっそく親切なご回答をい
ただき、ありがとうございました。

 「お話」は、まさに私が必要としていた核心部分に関する解答
でした。在日の、しかも、社会改革(変革)の理想について似たような目
標を持っていらっしゃる方にこそ、あのように明言していただきたかった
のです。

 同時に、北朝鮮問題に関する勉強不足の私にとって、基本的で重要な視
点も、おそらく金国雄さんも意識しないうちに、与えてくれました。

 一つめは、本当にお恥ずかしい話ですが、経済封鎖で在日親族からの個
別的支援の道を閉ざされる人たちの多くが、帰国事業によって朝鮮民主主
義人民共和国に希望に胸を膨らませて「帰国」して行った人たちだという
ことです。

 「北朝鮮在住親族(ほとんどが帰国事業で。ただし、例外もあります。
最近では、日本在住・定住脱北者の例も)への支援・援助」というあなた
の説明から、「劇的に」解りました。以前から、「在日の出身地は圧倒的
に南朝鮮だと聞いているのに、どうして北への仕送りがそんなに多いの
か」と疑問に思っていた点でした。

 「えーっ!そんなことも知らなかったのか。」と驚かれてしまいそうで
すが、とすれば、日本国にとっても、日本共産党にとっても、決して「世
界の中で地理的に最も近い国に起きている国際的人権問題」という一般論
だけでは済まされない問題、認識を歴史的に総括しなければならない幾つ
かの問題の一つであると、しっかりと把握しました。本当に済みません。

 「人文学徒」さんという人が、「さざ波」への投稿で、確か「平壌は心
のふるさと」という題名の歌の一節を紹介していましたが、それを読んで
私も、思わず口をついてメロディーが出てきて、懐かしい感情に浸りまし
た。「朝鮮画報」で見た、北国の抜けるように青い空、天を指して駆け上
がろうとする千里馬のモニュメント、誇らしげに林立する白い高層ビル群、
それらの画像が、一瞬に甦ってきました。もしそれらが、ほんの僅かな特
権階層のためのものでしかなかったとしたら、そして、大多数の民衆は、
厳しい疑似身分制度の下で生きるギリギリの生活を強いられ、生死の境を
さ迷っているとしたら…。
 ずっと以前に私たちを指導していた、私の親の世代にあたる老同志が、
1950年代に在日の同志と活動をともにしていた経験を話しながら、「朝
鮮の同志は、根性の鍛えられ方が違っていた」と、軟弱な私たちと見比べ
て、嘆いていたのをよく憶えています。

 私は、心の中で秘かにこの老同志を尊敬していたので、「朝鮮の同志は、
本当にすごいのだろう」と、彼の言葉を信用しておりました。全然状況は
違うのに、金さんのイメージがこれにダブってしまいます。(笑)脱線、脱線!。

 重要な視点のもう一つは、

> 行商人のごとく老体に多くの荷物やお金(勿論、各家庭の条件によって
差異があります)を持って万景峰号に乗船していくハルメー(おばあさ
ん)たちを仮に多くが北朝鮮の官憲に差し出さなければならないとしても
このことを否定し批難することはできないのです。肉親の情ということを
否定しては先に進めない朝鮮社会を理解することができません。

ということから、普段私が考えていることとの関連です。(その2へつづく)