2008年2月13日水曜日

掲示板「梁山泊」過去ログデータ 113

国政と地方と 投稿者:享安山人 投稿日:2007年 1月 4日(木)19時44分26秒
金国雄さん、鬼薔薇さん、こんばんは。

私は国政と地方とを区別する最大の理由は
「国民としての帰属意識を条件としての権利」「国政は国家の根幹を決める場」
だと考えます。
何より国政は憲法という国家の規範を決定する重要な位置を占めています。
現に安倍首相が「在任中に憲法改正をしたい」と述べている以上
改憲が国会の本格的議題になるのは時間の問題だと思いますが、
その国の根幹を決めるのはやはり「国民」としての帰属意識を持つ者に限られるべきだと思います。(ちなみに私は象徴天皇制を飽く迄維持、尊重するとの条件の上で護憲派です。9条も無論尊重します)

>また義務に関しても今日の朝日新聞の記事を読みますと私のようなものは、その義務の
内容によっては躊躇、忌避せざるを得ないところがあります。

徴兵制やそれに類似する「義務」の創設には私も反対です。
私は国籍を異にしても互いに言いたい事は大いに言えば良いとの考えなので
韓国の兵役についても触れますが、韓国の司法が良心的兵役拒否の権利を否定したのは
韓国自身にとっても不幸なことだと考えています。


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(無題) 投稿者:金 国雄 投稿日:2007年 1月 4日(木)19時30分36秒
<今日目にしたニュースより>

新義州市と中国丹東市、相互協力の拡大に合意(聯合ニュース日本語版)
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=972007010400100
北朝鮮訪問者数が15%増、初の10万人突破(聯合ニュース日本語版)
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=432007010400900
横断歩道の青信号を延長、歩行者優先の施設拡大へ(聯合ニュース日本語版)
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=042007010300400
李統一相、北の「大統領選介入発言」に遺憾示す(中央日報日本語版)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=83357&servcode=200§code=200
「党の代わりに軍」北朝鮮のパワーグループが一新(中央日報日本語版)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=83344&servcode=500§code=500
外国国籍の同胞、韓国での就業が容易に(朝鮮日報日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/04/20070104000024.html
ベストセラーにみる2006年の韓国社会(朝鮮日報日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/03/20070103000038.html
北朝鮮書籍を17年間で24万冊集めた「北朝鮮本博士」(朝鮮日報日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/03/20070103000034.html
米IIE研究員「国連制裁よりBDA凍結が北朝鮮にダメージ」(東亞日報日本語版)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007010489228
民主化運動烈士・朴鍾哲記念館設立推進(東亞日報日本語版)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007010487398
デイリーNK:日本語版(でしょうか?)
http://www.dailynk.com/japanese/company.php
 *現在当方では、アクセスが非常に遅い


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Re: 「参政権」 投稿者:金 国雄 投稿日:2007年 1月 4日(木)18時28分53秒   編集済
 鬼薔薇さん、こんばんは。

> というわけで、わたし「参政権」を「国」と「地方」に区分する原理上の理由がわかりません。「参政権」は原理的にはひとつ、その範囲を「日本人(日本国籍所有者)」に限定するか、「日本」という行政テリトリーの「居住者」(の一部もしくは全体)とするか、というのが論点ではないでしょうか(ここでは「憲法」の規定とその下にある各法とにズレがあるようにも思いますが、よくわかりません)。

 と私も思います。その上で、

> とりあえず、「国籍」の有無にかかわらず「定住居住者」が参政権(および対応する義務)を持つ(一時居住者は持たない)べき、というあたりがわたしの意見でございます。この「定住居住者」というところをどう考えれば合理的なのか、また議論を呼ぶところかと思いますが、「永住権」というのがひとつのキーかもわかりませんね。

 「対応する義務」や鬼薔薇さんも予見されるごとく「条件」等でも議論を呼ぶところと
考えます。

外国人の在留手続 永住許可(入管法第22条)(入国管理局HP)
http://www.immi-moj.go.jp/tetuduki/zairyuu/eizyuu.html
我が国への貢献による永住許可・不許可事例(平成18年1月1日現在)(入国管理局HP)
http://www.moj.go.jp/NYUKAN/nyukan16.html
↑、「永住権」を得るにもかなり時間や条件を必要とするようです

 また義務に関しても今日の朝日新聞の記事を読みますと私のようなものは、その義務の
内容によっては躊躇、忌避せざるを得ないところがあります。

日米、有事計画を具体化 朝鮮半島問題想定(朝日新聞)
http://www.asahi.com/politics/update/0104/001.html


> 意見は正反対ですが、参政権で「国」と「地方」を区別はできないとする説のひとつが下記にございました。筆者については何もわかりませんので、ご教示いただけたらと存じます。
>  http://www.kcn.ne.jp/~ca001/D25.htm

 ↑のサイトは初見です。

 「国籍」についての歴史をもう少し深く考えて見ることも必要かとも思います(植民地
時代の朝鮮をふくめ、戦後の「外国登録令」(1947年5月2日)などなど)。これは日本の
戦前との体制の連続性、非連続性を考える上でも重要かとも思いますが。また以前にも当
掲示板でも紹介しましたが、かつての「西ドイツ」での「在独オーストリア人の国籍問
題」の例(第二次国籍問題規正法(1956年5月17日)でしたか? 名称に関して今失念して
います)も参考になるのではないかと思います。

>とりあえず下記サイトの資料などで勉強したく思っております。

 関係者が以前、私が入会しているMLで関係することを配信、議論されていた関係、
知って少しばかり読んだ時があります(その後は時間がなくて、なかなかですが)。
例えば、

外国人参政権・帰化と国籍放棄を海外から考える
http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/4037/opinion/suzuki-kika.htm

 がんばってください!

 それでは。
  金 国雄 拝


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「参政権」 投稿者:*鬼薔薇 投稿日:2007年 1月 3日(水)20時15分25秒   編集済
「参政権」「公民権」「永住権」「国籍」まわり不勉強のままで、いわんや諸外国の事情もわきまえぬままの“感じ”程度のことで申し訳ないのですが。

「参政権」というと「地方」と「国政」を区別して論じられることが多いようですが、実現に向けて段階を踏むという意味ならともかく、本質的な区別ができるものやらわたし疑問なのですね。この「日本」という行政テリトリーに住んでいれば、まず問答無用の義務として税金を払わねばならず、税金を払う以上はものも言えて当然なわけですが、「地方税」と「国税」の分割納入など不可能でしょう。直接税なら区分だけは明快ですが、消費税となると??―1%分の「地方消費税」のほか国庫に入る内からまた地方交付税交付金で地方に回る分もあるわけで(それを無くすのが今の政府方針らしいけど)。

国政というとたとえば国防=安全保障という問題がありますが、他国の攻撃があったとするとその被害が及ぶのは「日本人」だけでなくあらゆる居住者を含みます。現に去る戦争でアメリカが落とした原爆では多くの朝鮮人が被曝しました。「唯一の被爆国」なんていうのはとんでもないフィクションだったわけね。電気・ガス・上下水道・交通運輸・通信など公共サービスにしても、提供主体は国だったり地方だったりそれが民営化されたりいろいろ変りますし、国民健康保険や介護保険など国と地方両方の公費負担がありますから、提供主体で「受益者」を区別しても意味がないでしょう。そもそも「国政」と「地方行政」の区別からして流動的であること、この間話題の「地方分権」問題が示しております。

というわけで、わたし「参政権」を「国」と「地方」に区分する原理上の理由がわかりません。「参政権」は原理的にはひとつ、その権利主体の範囲を「日本人(日本国籍所有者)」に限定するか、「日本」という行政テリトリーの「居住者」(の一部もしくは全体)とするか、というのが論点ではないでしょうか(ここでは「憲法」の規定とその下にある各法とにズレがあるようにも思いますが、よくわかりません)。

とりあえず、「国籍」の有無にかかわらず「定住居住者」が参政権(および対応する義務)を持つ(一時居住者は持たない)べき、というあたりがわたしの意見でございます。この「定住居住者」というところをどう考えれば合理的なのか、また、在外居住「日本人」はどのような位置にあるのか、議論を呼ぶところかと思いますが、「永住権」というのがひとつのキーかもわかりませんね。

意見は正反対ですが、参政権で「国」と「地方」を区別はできないとする説のひとつが下記にございました。筆者については何もわかりませんので、ご教示いただけたらと存じます。
 http://www.kcn.ne.jp/~ca001/D25.htm

ことは「国家」に関わるので、「共生」云々といった(心優しい方々がお好きらしい)甘口の話ではないと存じます。

追1:「武士道」?
今時そんなものを麗々しく語るのは、それだけで「左翼」とは申せませんね>金国雄さま
人倫のあるべき姿なら、サンピンのさようしからばより、渡世人の「任侠道」のほうがはるかにマシでございましょう(笑)。

追2:
「重国籍」という考え方が最近議論を呼んでいるようですが、わたしこれについては考えがまとまりません。とりあえず下記サイトの資料などで勉強したく思っております。
 http://www.geocities.co.jp/SilkRoad-Forest/4037/citizenship/dual-citizenship.htm


*鬼薔薇/赤色主義ド演歌路線


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今年初めて 投稿者:金 国雄 投稿日:2007年 1月 3日(水)11時30分19秒
 今年初めて

 <今日目にしたニュースより>

2ちゃんねるが、また・・・難病児募金あざける「祭り」(毎日しんぶん) (南雲さんのブログ)
http://blog.goo.ne.jp/dabamyroad/e/97311cc6f79d74ece17c9a26cdb2c4da
フセイン処刑で中東は?ー「サッダーム処刑」  大野元裕氏、緊急寄稿(gooニュース)(南雲さんのブログ)
http://blog.goo.ne.jp/dabamyroad/e/8a5ff7c8d7853d50a7bd860d8e77306d
姥捨て山があちこちに・・・孤独死・自殺…「みとられぬ死」増える 福岡(朝日新聞)(南雲さんのブログ)
http://blog.goo.ne.jp/dabamyroad/e/5c145dfb53e27830f1daa57ebc92a20c
【お知らせ】1月3日、「チャンネル桜」で中国の人権弾圧の実態を伝える特番を放送(まことさんのブログ)
http://blog.livedoor.jp/zatsu_blog/archives/51265595.html

「6カ国協議で役割果たす」潘事務総長が初登庁(聯合ニュース日本語版)
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=722007010300600
李在禎長官「北朝鮮の貧困に同族としての責任」(聯合ニュース日本語版)
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=432007010200300
「国民のための政治を」金前大統領がメッセージ(聯合ニュース日本語版)
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=012007010101300
【社説】民主化20年になる今年、法治の再確認を(中央日報日本語版)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=83293&servcode=100§code=110
在日韓国人、日本格闘技のヒーロー破った(中央日報日本語版)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=83274&servcode=600§code=600
【写真】明けましておめでとうございます(中央日報日本語版)
http://japanese.joins.com/article/article.php?aid=83247&servcode=600§code=600
兵役期間短縮問題:国防長官「慎重に検討する」(朝鮮日報日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/03/20070103000008.html
「韓国人と中国人の顔、区別がつきますか?」(朝鮮日報日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/03/20070103000004.html
国民意識調査:10人中6人「韓国の未来は暗い」(朝鮮日報日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/02/20070102000037.html
韓国の住民自治センター、日本の町内会を参考に(朝鮮日報日本語版)
http://japanese.chosun.com/site/data/html_dir/2007/01/02/20070102000020.html
一部の進歩団体、北朝鮮の新年社説を「オウム返し」(東亞日報日本語版)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007010372818
「核放棄なければ…、米は最後には軍事行動」 中国専門家が語る北核の行方(東亞日報日本語版)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007010369098
[オピニオン]安保政争化中止論(東亞日報日本語版)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007010256658
「豚の帽子かぶって、福をたくさんもらおう」(東亞日報日本語版)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2007010253538
<寄稿>善隣友好の歴史に学ぶ 金両基(民団新聞)
http://mindan.org/shinbun/news_t_view.php?category=13&page=32
よど号事件の赤軍派活動家 田中元受刑者が死亡(東京新聞)
http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20070103/mng_____sya_____014.shtml
「今こそ新憲法」 安倍首相が年頭所感(中日新聞)
http://www.chunichi.co.jp/00/sei/20070101/mng_____sei_____001.shtml
「核抑止力は民族的慶事」 北朝鮮3紙が新年社説(朝日新聞)
http://www.asahi.com/international/update/0102/007.html
「三つの異常」と世界の流れ 新春インタビュー 志位委員長 大いに語る(しんぶん赤旗)
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2007-01-01/2007010101_01_0.html


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Re:武士道と参政権 投稿者:金 国雄 投稿日:2007年 1月 3日(水)09時28分46秒
 享安山人さん、おはようございます。

> 金国雄さんと見解の異なる所が多々あると思いますが、御批判などがあればお待ちします。

 今回の享安山人さん投稿を読んで私も投稿(同話題)を続けますが、批判ということで
はありませんのでよろしく。

> 個々の人々によって解釈も千差万別、というのが事実ではないでしょうか。

(中略)

> このように先人によっても解釈が違うのが「武士道」です。

 今回私がその場で聞いたところでは、

> 勇気、仁愛、克己などの
> 美徳

 という点を強調されたものでしたが、

> それが武士道の復活である、と軍国主義を肯定するものです。

 という視点(このような)がどうしても欠落、あるいは出てこなかった。そのことが私
には非常に残念なことでした。(酒の席ということもありますが)

 まだまだ私にとって、日本の方にとっての「武士道」の意味あいが良く分からないとこ
ろですが、その点どうか皆さんにもお許しください。

> 『週刊金曜日』は以前述べた事情(地元の書店に置いていない)もあり読んでいないのですが、アメリカ市民権取得の代償として、有事の際の兵役の義務も伴っていた筈です。
> 「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ」が現代の日本と違って今なお要求されている、
> そういう背景も見逃してはならないと思います。

 『週刊金曜日』(06/12/15(935号))の該当のところは「無名人語録」(永六輔)に載
っているもので解説等はありません。

 韓国でも最近では「兵役拒否」のことが話題に上るようになりました。また最近では兵
役期間の短縮化とともに兵役に変わる社会奉仕制度(以前よりありますが)も議論される
状況です。

 その社会に参画することで当事者に何が求められているのか、その社会によって現状、
異なるようです。

 一つには「責任感」(責任を負う)ということも言えます。(私は、この点での思いが
強く感じられます)とくに外国籍を持ち参画していく場合。

 ゆえに以前にも述べた(「メモ欄」で。これは既に削除しておりますが)たことです
が、外国籍を持つ個々人の意志もまた尊重し、選択権(「参政権」への)も必要になりま
す。

 勿論、その視点は人によっても異なるものと思いますが。

> 参政権の問題については私自身模索していますが、何年経っても結論が出ていません。
>
> しかし、現時点での考えを申し上げれば
> 「地方自治の観点からして、日本国籍を有しない在住外国人も
> 居住年数による制限を設けた上で参政権はある」
> 「国政選挙については、残念ながら国際間で『国益』が対立し、(武力を伴わずとも)国家間の対立が日常茶飯事である現状においては在住外国人の参政権は、日本国籍の獲得を要する」というものです。
>

 現在、日本での参政権問題で取り上げられるところでは、「地方参政権」のレベルと思
われます。この点での享安山人さんとの相違はほとんどないものと考えます。

 問題は「国政」に関するところですが、私の考えているところは、その点までいたると
ころです。「国益」(!)ということで言われるならば「地方」、「国」との境界が、
「有事法制」などを見るとすでに垣根が取り払われています。

 例えて言えば、地方議員(外国籍のものが)になったと仮定して、「有事法制」に関す
ることで「国益」(必ずしもその社会(日本)にとって有益とはいえないこともあるでし
ょう)ということであるならば(地方議会での投票行為自体)地方参政権自体、もう既に
論理矛盾にいたっているのではないかとも。

 それでは。
  金 国雄 拝


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Re3:武士道と参政権 投稿者:享安山人 投稿日:2007年 1月 2日(火)21時36分29秒
参政権の問題については私自身模索していますが、何年経っても結論が出ていません。

しかし、現時点での考えを申し上げれば
「地方自治の観点からして、日本国籍を有しない在住外国人も
居住年数による制限を設けた上で参政権はある」
「国政選挙については、残念ながら国際間で『国益』が対立し、(武力を伴わずとも)国家間の対立が日常茶飯事である現状においては在住外国人の参政権は、日本国籍の獲得を要する」というものです。

金国雄さんと見解の異なる所が多々あると思いますが、御批判などがあればお待ちします。


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Re2:武士道と参政権 投稿者:享安山人 投稿日:2007年 1月 2日(火)21時24分49秒
>「日本人は国籍といいますが、アメリカ人は市民権です。市民権を持ってれば国籍がど
こだろうがアメリカ人です。アメリカ人と日本人のこの差は大きいんじゃないですかね」
 (『週刊金曜日』06/12/15(935号))

『週刊金曜日』は以前述べた事情(地元の書店に置いていない)もあり読んでいないのですが、アメリカ市民権取得の代償として、有事の際の兵役の義務も伴っていた筈です。
「一旦緩急アレハ義勇公ニ奉シ」が現代の日本と違って今なお要求されている、
そういう背景も見逃してはならないと思います。


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Re:武士道と参政権 投稿者:享安山人 投稿日:2007年 1月 2日(火)21時17分18秒
個々の人々によって解釈も千差万別、というのが事実ではないでしょうか。

例えば新渡戸稲造『武士道』は岩波文庫から出ていることもあり広く知られていますが
そこで説かれている武士道は新渡戸博士により理想化された武士道で
鎌倉時代以後の現実の武士たちの姿とは必ずしも全て一致していないと言われます。
しかし、博士の説く『武士道』は後進国と欧米列強に看做されていた明治日本にも
世界に通じる道徳があるのだ、勇気、仁愛、克己などの
美徳が基督教国でない日本にもあるのだ、と世界に主張したいのが主眼です。

一方、皇国史観の平泉澄博士の説く「武士道」は『武士道の復活』によれば
先祖が武士ではなかった日本人も兵役によって国家の為に奉公することができるようになった、それが武士道の復活である、と軍国主義を肯定するものです。

このように先人によっても解釈が違うのが「武士道」です。


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武士道と参政権 投稿者:金 国雄 投稿日:2007年 1月 2日(火)20時24分49秒   編集済
 今日も「武士道」と、日本の方の精神的支柱でしょうか? その言葉を聞きました。そ
れも左派の人たちより。未だ私は、日本の方の精神世界をよく理解することができませ
ん。そのため非常に驚くとともに「武士道」が何だろうかと思う。

 オールド左派がのべるところの「武士道」。これ現実です。

 この歳になっても日本に住んでいると本当に右翼、左翼の定義が良く分からない。

 参政権問題でも日本国籍を取得(これは在日の中にも)をすることで、解決を目指す動
きがある。

 なぜ国籍を選択(一方的に)をしなければゆるされないのだろうか。

 「日本人は国籍といいますが、アメリカ人は市民権です。市民権を持ってれば国籍がど
こだろうがアメリカ人です。アメリカ人と日本人のこの差は大きいんじゃないですかね」
 (『週刊金曜日』06/12/15(935号))

 べつだんアメリカ社会より問題提起されるまでもなく(日本人とかアメリカ人とかとい
うことを問題にしているわけではありません)、「アルベルト・フジモリ」問題もこの日
本にはあった。

 しかし、この日本では在日も参政権を得る方法として日本国籍に変更する。

 なぜ日本国籍に変更しなければ参政することができないか(日本社会に参画できないの
か)、未だ私には良く分からないところです。

 「武士道」(大和魂)と日本の左派、右派からも叫ばれる時代のためでしょうか?

 何が左派であり右派であるのか?(若干、日本の方のナショナリズムを理解した上でも)