2008年2月12日火曜日

掲示板「梁山泊」過去ログデータ 84

(無題) 投稿者:庁姥 投稿日:2006年 8月16日(水)18時49分15秒
김(金 国雄)씨 안녕하세요

미국 기자가 바라본 北-中 국경 풍경
http://www.dailynk.com/korean/read.php?cataId=nk00500&num=26891

오늘 이 기사을 읽고 조선에서 생활했던 저로써는 너무나 가슴이 아픕니다 여위고 갸날픈 애들을 보면서 내가 항상 조선 보다 풍요한 중국을 동경했던 그때로 간 느낌입니다 세계를 모르던 그때 이웃나라 중국소식을 듣고 우리는 언제면 중국사람들 처럼 인간다운 생활을 할수 있겠는지 조선에서 태여난것을 원망도 많이 했다


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ありがとうございました 投稿者:樹々の緑 投稿日:2006年 8月15日(火)20時56分52秒
 豆満江(図們江)への鉄条網設置と「東北工程」に関するご教示、ありがとうございました。非常に勉強になります。

 「青丘」とは「朝鮮」を意味する言葉だと、確か李恢成の『青丘の宿』の解説にあったように思います。
 もともと、朝鮮に関しては、以前の議論の際にも申したとおり、通り一遍の学習しかした経験がないので、高句麗についても、「中国東北部と北朝鮮に跨っていた」くらいの認識しかありませんでした。

 「国境」という概念も、厳密には近代国際社会の成立とともに形成されてきたものでしかなく、中国東北部の朝鮮族は、民族としては朝鮮民族でしかないわけですね。もちろん、そうした「民族」でさえ、現代社会では、人間としての価値に何らの境界を設けるものではありませんが。
 うろ覚えの知識で申し訳ありませんが、中国とベトナムとの国境確定に時間を要した背景にも、雲南省(広西自治区?)と北ベトナムの両地域に跨って生活しているミャオ族(苗族)の存在があったように記憶しています。それに似たような関係が、この地域にあるようには思えないものの、封建時代以前の「歴史認識問題」はありそうですね。
 ロシア=ソ連の経験にもあるように、仮に(事実ではありませんでしたが)真に人民の権力が統治している国家であっても、長い歴史の中で培われてきた無意識の大国意識というものは、よほどしっかりと捉えなおさないと、民衆間の真の連帯を阻害する要因にもなります。

 実は以前から、7月5日のミサイル発射に対する最初の中国政府のコメントに、「見たくないものを見せられた」という表現が含まれていたこと、
 また、一昨年9月に、中国のオピニオン誌『戦略と管理』2004年4期号が発行停止処分を受けた際の同誌の記事内容に、北朝鮮が「中国の政治的支持と経済援助に全く感謝せず、肝心な時に我々への理解と支持を欠いている。このような国を全面的に支持する道義的責任はない」というものがあり、6か国協議議長国としての中国の体面を北朝鮮が傷つけていることが問題の主要な側面であるかのように感じられる表現があったこと、
などから、何かいま一つ釈然としないものを感じておりました。その原因の一端に関係するような気がしています。

 話はまったく変りますが、もう2か月くらい前から、三島憲一『現代ドイツ~統一後の知的軌跡』という岩波新書(2006年2月刊)を、つっかえつっかえ読み続けています。金さんの立場からは必ずしもピンとは来ないかも知れませんが、これが本当に、いまの日本社会の「右傾化」とそっくりの歴史的過程をドイツ社会が経て来ていることを教えてくれており、圧巻なのです。
 そこには、以前に金さんがちょっと触れられていた二重国籍容認問題に関しても、非常に興味深い記述があります。

 発端はまず、1913年の「帝国籍および国籍法」制定を巡るドイツ国会の議論の紹介で、当時、右派が排外主義的な「血統主義」を主張したのに対して、普遍主義の立場から血統主義に反対したのは、急進的な社会民主党員であったカール・リープクネヒトだったそうです(同書125ページ)。
 それから85年後、1998年の二重国籍容認法案(トルコからの移民に対してドイツ国籍を重複して認める趣旨で提出された法案)を社民党が提出したのに対して、キリスト教民主同盟(CDU)などが猛烈な反対論を展開し、ちょうど日本の国籍法のように、23歳(日本では21歳)までに国籍選択を要するとした条件付で二重国籍を認めるという、結局は二重国籍を認めない形で成立させられた経緯が、そのイデオロギー的背景・経済的政治的背景とともに、詳しく紹介されています。
 私が驚いたのは、その中に出てくる右派の論調が、いまネット上で喧伝されている「半島に帰れ!」等々の暴言と、実に似通っていることです。

 きょう朝早く、日本国総理大臣が、侵略戦争と植民地支配を正当化する歴史認識を喧伝する宗教施設に、「追悼のため」と称して「参拝」しました。あれこれいっていますが、先の戦争で亡くなった無数の民衆を追悼するという「正当な目的」に、その行為が本当にふさわしいものなのか、「参拝」という厳粛な行為の対象として、その施設は本当に適格なのか(軍人軍属のみを対象とし、被爆者や一般戦災死者は合祀者に含まれないのに戦争指導責任者は含まれている。合祀は「国のために命を捧げた者を『顕彰』する」のが目的だとしている)を、真摯に問う姿勢はまったくみられません。
 「靖国史観にお墨付きを与える」という批判文句は、確かに、一定程度以上の知識がある人には正鵠を射ている表現でしょうが、常に、その内実を問い返す態度も不可欠だと思います。「日本の外交的立場を困難なものにする」という「国益に反する」論についても、それはそうだと思いつつ、何か釈然としないものを感じてしまいます。

 こんなことを考えながら、ナチス・ドイツが犯した人間の尊厳に対する罪への反省の仕方を含めて、いくつかの点で、現代ドイツは、アジアにおける日本の近代史に対する態度、これからのアジア各国の民衆に対する態度を考える上で、この本は好個の材料を提供してくれていると、それを教えてくれた三島憲一氏に深く感謝した次第です。 まとまりがなくて済みません。


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8月15日 Ⅱ 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 8月15日(火)18時02分46秒
トンマッコルへようこそ(公式サイト)
http://www.youkoso-movie.jp/
平和主義は百年の公約(中日新聞HP)
http://www.chunichi.co.jp/00/sha/20060815/col_____sha_____000.shtml


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8月15日 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 8月14日(月)20時52分54秒
「侵略」と「責任」見据えて 親子で戦争を考える
(【社説】2006年08月13日(日曜日)付 朝日新聞HP)
http://www.asahi.com/paper/editorial20060813.html


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Re: 続・北朝鮮の民衆自身による声 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 8月14日(月)19時01分36秒   編集済
 樹々の緑さん、こんばんは。
  暑中お見舞い申し上げます。


>  ところが、けさの「赤旗」第(5)面を見ると、「ソウル=時事」のクレジットの短信で、12日付韓国・東亜日報記事が、中国が最近、北朝鮮との国境の豆満江(中国名・図們江)上流地域に鉄条網を設置したことが分かったと報道したというのです。「北朝鮮から脱出する人々の流入を防ぐ狙いがあるとみられます」というコメントつきです。


 参考までに

中国、北朝鮮との接近地域に鉄条網設置 (東亜日報日本語版)
http://japanese.donga.com/srv/service.php3?biid=2006081227778
東北工程の行く末 (青丘文庫月報 195号)
http://www.ksyc.jp/sb/20050401geppou.htm
中国の東北工程について(中国の朝鮮族に関するニュースポータルサイト)
http://www.searchnavi.com/~hp/chosenzoku/bbs2/050515.htm

 それでは。
  金 国雄 拝


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続・北朝鮮の民衆自身による声 投稿者:樹々の緑 投稿日:2006年 8月13日(日)23時37分21秒
 ご無沙汰しています。先月末から今月初めにかけて仕事上の重要案件の決済があり、不器用な性格上、ネットへのアクセスを自己規制して没頭しておりました。

 石丸さんが「ニュース23」で紹介されていた「李ジュン」氏について、やり取りがあったようですね。まだ全部のページを参照しておりませんが…。

 その後北朝鮮政府による国連食糧計画(WFP)からの援助申し出の拒否だとか、韓国政府からの援助提供だとか、複雑な背景の動きがあったように思います。
 個別人道援助ではなく「経済援助方式」にこだわる現政権の姿勢には、「あれこれ使途に口出しされたくない」という意思が表れているように感じています。とくに、国連・国際機関からの援助であれば、トレーサビリティに関する要請が高まり、政府が煙たがっている感じが濃厚です。水害で多数の人命や生活基盤が失われているというのに、困ったことです。その水害規模の甚大さにも、政府の誤った林産政策が影響しているという指摘もどこかで聞きました。
 ともあれ、実際に困っていることは確実だと思います。何としてでも、「ドアを叩き続ける」努力を放棄してはならないと、強く思うこのごろです。

 「放っておけば、そのうち苦しくなって、嫌でも援助を求めて来るに違いない」という発想には、日本の小泉政権の「福祉支出を予算で削って行けば、そのうち苦しくなって『(福祉目的)消費税を増税してもよいから、福祉予算を増やしてくれ』という声が国民から上がってくるはずだ」という態度に似たものが感じられて、人間的な温かみが感じられません。
 しかし、別の掲示板での経験ですが、「いままでさんざん手を差し延べてきてやったのに、つべこべ言うだけで一向にまともな対応がない。こうなったら、放置しておく以外にはない」というような声が、結構聞かれたりするのです。背景が一様ではないと思われるだけに、非常に残念です。

 実際の支援NGO活動家たちが、時に「手を焼く」という感想を懐くのは、否めないと思います。
 しかし私は、一昨年の9月に東京で開かれた、「本当の北朝鮮を知る会」主催の講演会で2時間近く話された、旧東ドイツ出身の青年で北朝鮮への医療援助NGO「カップ・アナムーア」所属の建築技師、マイク・ブラツケ氏の、次のような言葉を忘れることができません。

>  私は、自らを民主主義的で共産主義的であると称しながら、周
> 知のようにまったくの失敗に終った体制の中で、成長しました。
>  当時、私たち東ドイツ国民は、制度崩壊の後に来た様々な困難
> を克服するために、隣人たちの支援を必要としていました。北朝
> 鮮に見られる状況をうまく切り抜けるためにも、やはり忍耐強い
> 隣人たちが必要とされています。(中略)
> 私は、いつも、この地域で日本が果たしうる役割と、かつてドイ
> ツの再統一に果たしたフランスの役割とを比較して考えます。そ
> れこそが、私が日本のみなさんに伝えたいことなのです。日本は、
> 歴史とその存在に基づく大きな責任を、負っているのです…。

 (中略)後の部分を引用したのは、「忍耐強い隣人」とはどのような者を指しているのかを明示するためです。この引用の後半部分については、フランク王国-神聖ローマ帝国以来の「歴史的」伝統を持っている中西部ヨーロッパと、そのような伝統がない北東アジアとを単純に比較はできないでしょう。まして、日本は深い対米従属状態にある、半独立国家でしかないのですから…。その点は割り引いて考えなければならないと思います。
 しかし、「忍耐強い隣人」の必要を説くブラツケ氏の視線は、決して「言うことを聞かない、厄介でどうしようもない連中だ」として北朝鮮の民衆を蔑んでいるわけではありません。16歳までを旧東ドイツ(ドイツ民主共和国)の体制下で過ごした彼にとっては、北朝鮮民衆がそのような状況に流されている原因は、ある意味で痛いほど分っているのです。それは、彼の著書「北朝鮮 『楽園』の残骸 ある東独青年が見た真実」(川口マーン恵美訳・草思社2003年9月26日第1刷刊)の全編に静かに貫かれている、一貫した姿勢です。
 その上で、「忍耐強い隣人」が必要だといっているのです。

 もう少し、彼の上記著書から引用します。

>  二〇〇二年夏、生まれ育った国から脱出するべく、朝鮮民主主
> 義人民共和国の人々が西側のいくつかの大使館に駆け込んだ。私
> はマスコミの報道を多大な興味とじりじりするような緊張感をも
> って追った。かつて自分が経験した政治的変革の思い出が稲妻の
> ように脳裏を貫いた。ここにまた、柵をよじ登り、壁を越えて、
> こっそりと故郷をあとにする人たちがいる。絶望的な生活からど
> うにかして抜け出すための試み。それ以外にこの行動をなんと説
> 明すればいいのだ。たとえ外によりよい将来があると信じても、
> 自分の育った国、家族の思い出のたくさんつまった国を、誰が捨
> てたいと思うだろう。ましてや当時の東ドイツ人と違って、北朝
> 鮮の人々はどこかの国が受け入れてくれるという保証すらないの
> だ。(同書201ページ)

 ブラツケ氏の視線については、翻訳者の川口マーン恵美さんも、訳者あとがきで次のように述べています。

>  それにしても、全編を通じて著者の視線は優しい。苦境と飢え
> に苛まれながら、それでもにっこりと微笑む子供の姿に心を衝か
> れ、あるいは、私たちには理解できないような悪条件の下でなお
> も先祖代々の土地を耕し、生きていく人々の姿に胸を打たれる。
> 著者は、苦しむ人々に上からではなく、同じ目線から手を差し伸
> べている。人々の苦境の原因となっているものを深く考察しなが
> らも、政治的にはならず、まず目の前にいる一人の人間を助けよ
> うと努力する。人々には選択肢がなく、矛盾と不公平に囲まれな
> がらもとにかく一日一日を生きていかなければならないのだとい
> うことを、著者はいやというほど知っている。NGOの限界を考
> えさせられる難しい問題でもある。(同書206ページ)

 何も、北朝鮮の民衆の苦難を特別扱いせよなどといっているのではないのです。政治による民衆の被害という点では、イラクだって、ビルマだってあります。それぞれの民衆の運動の違い(ビルマのアウンサン・スー・チーさんは、うろ覚えの記憶によると、確か、「ミャンマー政府に援助をしないでほしい」と訴えていたように思います)もあります。イラクでは、医薬品・医療援助が、とくに大切だと思います。そしていま、レバノンの民衆は、毎日空爆や地上軍による攻撃にさらされていますから、即時停戦を実現するために、国際社会・国際市民社会からの声を結集することが、緊急の課題になるでしょう。
 そういう中で、たまたま地理的にも隣国である北朝鮮の民衆の苦難に対しても、公正な目を向けるべきであり、「変な政権の下にある不幸を自ら呪うべきだ」などと、「一蓮托生で不運だったね」とその生命を軽んじるのは止めよといっているだけです。

 ところが、けさの「赤旗」第(5)面を見ると、「ソウル=時事」のクレジットの短信で、12日付韓国・東亜日報記事が、中国が最近、北朝鮮との国境の豆満江(中国名・図們江)上流地域に鉄条網を設置したことが分かったと報道したというのです。「北朝鮮から脱出する人々の流入を防ぐ狙いがあるとみられます」というコメントつきです。
 鉄条網は「壁」よりは越えやすいでしょうが、もたもたしていれば撃たれます。

 何ということでしょうか。


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(無題) 投稿者:アオコ 投稿日:2006年 8月12日(土)15時08分55秒
>金国雄さん

またご意見をありがとうございます。
そうですね、石丸さんに質問してみようと思います。
教えて頂いてありがとうございました。
本はまだ買えていないのですが、頑張っていろいろと勉強しようと思います。


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アオコさんの願いが叶うことを願って 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 8月10日(木)18時54分27秒   編集済
 アオコさん、こんばんは。

 私も心に留めて注意しておきます。

 できれば皆さんからの情報をアオコさんの元へお願いします。

 アオコさん、どうしても情報が求められなければ最後の手段として石丸さんに直接
質問してみてはどうでしょうか? もちろん、石丸さんにも秘匿事項があり北朝鮮ジ
ャーナリスト・リ・マンスさんの実体を明らかにされないものと思いますが、質問の
件程度であれば、回答をしてくれるものと考えます。

 例えば、

アジアプレス 石丸次郎
http://apn.on.arena.ne.jp/2006/05/29.html

 ここに書き込むのも一つの方法です。連絡、返信がなければ(石丸さん自身、忙しい
場合いもあります。そのことは理解してあげてください)、一度当掲示板、または私宛
にメール(当掲示板の私の名前をクリックすればメールが送れます)で、その旨教えて
ください。(今名刺を探していたのですが、あいにく見つからないのですが他の方法で
も連絡できるものと考えます。)

 今年の夏も暑くなりました。アオコさんも健康に気をつけていろいろなことにチャレ
ンジしてください。

 それでは。
  金 国雄 拝


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お返事遅れてすみません 投稿者:アオコ 投稿日:2006年 8月10日(木)08時59分47秒
>金国雄さん

またいろいろと教えて頂きありがとうございます。
紹介して下さった本を読んでみますね。


それと、しつこいかもしれませんが
あの台詞の件がわかったらどなたか知らせて頂けると嬉しいです(それ以外のことでも)。
lily_heart-of-the-world.jam★q.vodafone.ne.jp
(★を@に変えて下さい)
よろしくお願いします。


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Re: 返信ありがとうございます 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 8月 8日(火)22時12分27秒
 アオコさん、こんばんは。

 もう一つ次の本が「リ・マンス」さんにつながるものと思われますので
参考までに紹介しておきます。

北朝鮮飢餓ルポ (文庫)
http://www.amazon.co.jp/gp/product/4094034323/503-3750665-1550330?v=glance&n=465392

 それでは。
  金 国雄 拝