2008年2月12日火曜日

掲示板「梁山泊」過去ログデータ 64

Re: はじめまして 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 5月 4日(木)18時40分57秒   編集済
 ガビーさん、はじめまして。

 当掲示板へ投稿されたガビーさんの真意を探り図りあぐねているのが今の私の正
直なところです。

 ご存知のとおり当掲示板では朝鮮問題を主に扱ってきました。

 それゆえどのような返事をさせていただくかまた、返事を出さずに済まそうかと
も思いましたが、内容が在日にも関わることと思いましたので、返事の投稿をいた
します。

 ガビーさんの投稿内容に関して、すべて事実か私には分かりませんが同様なとこ
ろ(要するに現在フリーターと言われる不正規な就労状態の存在)に関して昔、在
日にとっては一般的に言って常態的な状況であったと個人的には思います。

 現在、置かれている在日の状態も同様なところがあるものと推測しますが、いま
は、これはあくまでも私個人の推測です。

 私など若いときは「就職」という概念もなく朝鮮(北朝鮮)に帰り、社会主義社
会建設につくそうとも考えた一時期もありました。

 ゆえにガビーさんが今回投稿されたことに関して若いときの自身の状況とダブり
思い浮かべましたし現在、私が生活を送っている状況の中でも同様な方たちを多く
知ります。

 年齢的に言ってもけして若くない人でもフリーターで生計を立てている日本の人
も少なくない現状も見受けられます。また在日外国人の方たちの多くにも見受けら
れるよう思います。(韓国人、中国人、ブラジル人、ペルー人、フィリピンの人た
ちなど。また朝鮮(北朝鮮)より来た脱北者の方たちのなかにも)

 経済的にも非常に不安定と思います。

 現在、知り合いの脱北者の人たちの状況を見ても、いつもその点が強く私の心配
するところですし、ひと時も安心することができない思いです。上手くいき定着で
きればといつも願い心配をしているのが実情です。彼らの中の高齢のもので老齢に
なり、いずれ無年金状態に置かれるものも出てくるのではないかと思い心配をして
います。

 また生活保護で暮らしている方も多いと聞き及びますが、その実態を私は把握し
ていませんが日本で定着し幸せを享受するにはあまりにも悲しい現実とも私は思い
ます。

 もちろん、限られた小数の状況しか知り得ませんが、私個人の力ではなんともし
がたいところがありますし、私ができることで今日まで関係を築くよう努力して来
ました。

 この連休中も私は仕事をして活動費と援助費を稼ぎ出さなければなりません。そ
れは韓国のある脱北者を呼んで次回一緒に慰安・慰労会を行おうとの考えがあるた
めと、一昨年まで「キャンプ」でしたが、昨年と同様、次回も遊園地で行う関係、
その費用としてもその一部を造らなければならないからです。

 私は今このような話題でしかお話ができません。できればガビーさんより継続し
て在日外国人を含めた日本社会の経済的な問題を取り上げていただければ幸いです。
それは別段どの場においてもいいと思います。

<参考資料として> 民団新聞http://mindan.org/index.php

5.職業状況-1999年
http://www.mindan.org/toukei.php#05

 民団による脱北者支援の終了が噂されるなか。

 それでは。
  金 国雄 拝


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Re: Re:独島(日本名:竹島)問題に寄せて 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 5月 2日(火)19時52分41秒   編集済
 樹々の緑さん、こんばんは。

 私も独島(竹島)問題に精通しているわけではないのですが、今のところ以下(↓)
の樹々の緑さんの受け止め方と同様に思っています。

>  韓国政府の現時点での司法的解決に対する態度は、よく分りませんが、「国際司法裁判所の結論に百パーセント確信が持てない」というのが、もしも、自分たちの言い分が通る確信が持てない場合には、国際法上、「紛争の平和的解決」の最後の手段(「最後の」という意味は、これで決着が着かなければ戦争になる、という意味ではありません-念のため)とされている司法的解決には委ねない、というものであれば、結局、韓国政府は、この問題について自国の言い分が百パーセント正しいと認めない限り、解決には応じない、というものでしょう。

 それは、韓国側の「固有の領土」という主張も、はたして国際社会で通用するのかど
うかということでしょう。これについては先日紹介した民団新聞の記事「「独島問題、
冷静さこそ肝心」国際海洋法裁判所判事(05.4.13)」http://www.mindan.org/search_view.php?mode=news&id=4683
のなかでも国際海洋法裁判所の朴椿浩裁判官が述べた次のような意見もあるぐらいです。

 「独島をめぐる国際裁判については、「独島の実効支配は、裁判で領有権を確定す
る決定的条件にはならない。領有権がすでに確立されているのなら、実効支配自体を
論ずる必要もないからだ」と述べた。」

 即ち「領有権」が確定していないということでしょう。
 (「固有の領土」という主張が通用しない)

 また今日の聯合ニュースでは次の記事が。

独島問題焦るべきでない、国際海洋法裁判所裁判官
http://japanese.yna.co.kr/service/article_view.asp?News_id=632006050205500


>  しかし、韓国政府が言うように、竹島・独島問題が「歴史問題」だとすれば、歴史的経緯(その中には、当然1905年の島根県による編入の政治的意味も含まれるでしょうし、それ以前の交流・摩擦も含まれうるでしょう)を踏まえて、第三者が公平に判断した結果に従う、というあり方は、仮に結論が日本に不利となっても従わざるを得ないわけですから、一般に曖昧・玉虫色の解決はできないという「領土問題」の性格から考えて、別におかしな解決だとは思われないわけです。植民地支配を隠蔽するというような…。


 ただし私は今のところとして、その解決法として国際司法裁判所等での司法決着のみ
ならず、先日私が希望として述べたような解決法(ただし、具体的なものではない関係
さらなる検討と具体化への研究等が必要と思いますが)も一つの方法として朝鮮半島と
日本とのまたアジアでの紛争の解決法として、また両国関係の未来に向けてあっても良
いのではないかと考える次第です。これは非常に政治的な決着といえると思いますが、
またそれ以外でもお互いや世界平和に寄与できる方法があればまたそれを私は望んでい
ます。

 アジアのみならず世界の平和のために私たち市民ができることを願い、そのことがと
もに新しいともに生きる時代を築いて行くことを私は切に願います。

 それでは。
  金 国雄 拝


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はじめまして 投稿者:ガビー 投稿日:2006年 5月 2日(火)18時40分1秒
はじめまして。わたくしは長年派遣派遣で食い繋いで参りましたガビーと申します。東京には実に悪辣な派遣会社が多いです。テレビのCMでお馴染みの某派遣会社では、はじめにOSのインストールという作業を当てがわれました。しかし能率が悪いということですぐにクビになり、再び職探しにあくせくとしてた頃、復たその派遣会社から電話が架かってきて、"電話による未納保険金の督促"というのを紹介されました。しかしそこでは余りに生意気な営業社員と喧嘩になってしまって、結局一円も給与をもらえませんでした。底辺に呻吟するフリーターに灯火をと、切に願います。


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Re: (無題) 投稿者:樹々の緑 投稿日:2006年 5月 2日(火)01時11分5秒
 私が、独島問題に関する韓国政府の態度について、批判的な見解を書き込んだことに目をつけて、4つ下↓のような書込みがなされたのかも知れません。

 とにかく、私はある事情から大変忙しくしているので、最近の「嫌韓流」ブームを言葉としては知っているものの、よくは知らないで済ませていたので、下のリンクで紹介されたサイトの記述には、正直に言って驚きました。こんなにもエネルギーを注いでいる人物がいるなんて、いったい制作者はどんな職業の人なんでしょうか。

 とにかく、このサイトをざっと見たことで、「『自虐史観・被虐史観』批判論」者の大体の論拠は分りました。しかし、案外底が浅いですね。

 いちばん嫌悪感を感じたのは、「欧米諸国で植民地支配を謝罪した国などどこもない。すべて『合法だった』という前提だから、謝罪の必要などないのだ」という論拠です。日本人の弱点「横並び意識」と、論者の思想的自立性の欠如とが、如実に表れています。
 欧米諸国に例がない、だったら日本が先鞭をつければよいだけではないか。「合法」であればすべて謝罪の必要はなくなるというのは、法と道徳の混同ではないのか、そうした真摯で精密な検討は、まったく窺えません。
 幕末の日本自身が、欧米列強による植民地化の危険にさらされていた、現にアメリカの砲艦外交によって、「合法的に」不平等条約を押し付けられ、その是正に大変な苦労をさせられた、その気持ちがあれば、明治維新後、その欧米列強の尻にくっ付いて、アジアの民衆に対して「名誉白人」のようなお馬鹿な態度をとってしまった、という悔恨の感情が湧き上がってくるはずです。そうした恥ずかしさを感じる羞恥心は、この人たちにはないのでしょうかね。
 この人たちには、第二次大戦後60年以上に亘って、アメリカの直接・間接の占領支配を受け、半植民地状態にある現代日本の、とくに沖縄の民衆の苦しみが、あるいは、医療や介護や年金が削られ、その分以上の税金がアメリカの言い値で「米軍再編」に奉納される日本の民衆の苦しみが、目に入らないのでしょうか。こんな自虐的政治はないのに、何が「アメリカからも恩知らずだといわれている」だ、バカも休み休み言え、といいたいところですが、クールダウンして…。

 日本が清国の属国の地位から独立させ、哀れな民衆の生活を飛躍的に近代化してやったのだ、というのも、お笑い種です。だったら、「併合」などせずに、対等平等の国家間協力で、経済援助、技術援助をすればよかったではないですか。欧米列強の真似などせずに、アジアの民衆自身の力で、新しい近代化のやり方を模索しつつ生み出せばよかったではないですか。維新半世紀後は、ロシア革命ですよ。民族自決権の先駆けを、提唱すればよかったではないですか。
 対等な人間として尊重されず、「植民地人」として見下される屈辱感は、あからさまではないにせよ、戦後日本人自身が、自分のこととして経験してきたはずではないですか。

 いつだったか、金達寿『玄海灘』のあとがきに

>  そしてこれを直接うけとる日本人にたいしては、民族の独立を失った帝国
> 主義治下の植民地というものが、どういうものであるかということをしめす
> つもりであった。これは、現下の日本人にとってもっとも積極的な課題でな
> くてはならないはずである。

とあったと、この場で引用したことがありました。それはまさに、占領統治下で朝鮮戦争の基地とされ、日米安保条約を押し付けられた日本の民族的従属からの解放が、「現下の日本人にとってもっとも積極的な課題」だと指摘した文章だったのです。

 もちろん、西欧(欧米)で発展した、ルネサンス以来の近代個人主義・民主主義の伝統は、世界のどの地域の民衆も、必ず学ばなければならない「先人の教訓」です。われわれは、これに多大の依存をしていることは間違いない。
 欧米の市民運動が、個人の徹底的尊重とリアリズムに徹しているのを見るにつけ、”in-dividual”=これ以上分割できないほど他者と区別する思想が要求する、個人の自立性の厳しさと素晴らしさに、戸惑いとともに畏敬の念を持つことがあります。

 しかし同時に、近代個人主義の否定面に辟易した欧米人から、ユング心理学を通じて日本の仏教的思想(明恵上人高弁)への共感が語られているわけです(河合隼雄『ユング心理学と仏教』岩波書店1995年10月刊)。一神教(人格的な絶対者の存在)を当然の前提とする文化的伝統を持つ国々の人から見れば、山であれ一本の樹木であれみんな神となりうる無原則で無秩序な宗教的雑種性・原始的アニミズムしか持たず、

> 花になくうぐひす、水にすむかはづのこゑをきけば、いきとしいけるもの、
> いづれかうたをよまざりける   (紀貫之『古今集』仮名序)

といった自然観しか持たないわれわれ日本人は、理解できなかったのでしょう。それが変わって来ているということは、逆に、私たちはいま、新たな思想的実験の現場に居合わせているとも言えるのだと思っています。
 上記河合隼雄氏の著書は、阪神大震災の年の3月に行われた、アメリカ・テキサス州A&M大学における「フェイ・レクチャー」の講義録の翻訳ですが、その講義の最後が、「千の風(になって)」という、いま巷で一種のブームになっている作者不詳の詩で締め括られていることは、非常に象徴的です。

 そんなときに、「欧米諸国で謝罪した国などない」などといって、アメリカの先制攻撃戦争の世界戦略に積極的に組み込まれていこうとする、対米従属の自虐的政治の現状を隠蔽し、アジアの民衆との連帯に背を向ける姿勢は、それこそこの人たちの「師匠」である欧米諸国の心ある人々からも、眉を顰められるに違いありません。


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Re: ナショナリズム 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 5月 1日(月)21時19分47秒
 享安山人さん、こんばんは。


> 「愛国」の呼び掛けには私もよく心を動かされます。
> 「天皇陛下」「神聖な祖国」「先祖から受け継がれた伝統」「愛すべき郷土」等々。

 このごろとみに韓国(在日の中でも)でも「愛国心」が叫ばれるようになって
きたようにおもいます。

 わたしはそれを憂うのですが。その点、享安山人さんと考えや意見を異にします。


> だからこそそういった美しい言葉に煽られないよう理性を保ちたいと思います。

 この点、考えをことにしつつも享安山人さんと共感できる点であり、大切に
したいところです。

>
> 拉致問題が愈々米国の政界でも取り上げられるようになりました。
> 金正日と北朝鮮の現体制には嫌悪感しか抱きませんが
> イラク戦争のように独裁からの解放が国民の更なる流血を生むような事態は避けて欲しい。
>

 私はアメリカや日本、また韓国、朝鮮(北朝鮮)、中国などの「平和」、「自由」
等での二重基準にどうしても馴染めません。


> 即物的にいえば嘗てのフィリピン・マルコス政権のように
> 金正日と一族郎党が中国なりスイスなりにでも亡命してくれれば一番有難いのですが。

 政権を自ら放棄することはなかなかないようです。マルコスも国内での民主化状況
によって亡命せざる得なくなった経緯もあります。

 一日も速やかに朝鮮(北朝鮮)の政治状況が変革されるといいのですが、これもそ
れを担う人々の力量如何に基づきます。そのためにも私は、いつもささやかですが努
力したいと願っているのですが。

 それでは。
  金 国雄 拝


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慰労会&カラオケ 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 5月 1日(月)20時55分50秒
 今書いた投稿文がミスって削除したようです。

 今回、知り合いの脱北者の皆さんとの慰労・カラオケ会を行ったことを
記述したのですがうっかりミスです。

 今回、日本に来て数ヶ月の方々ともお話をしたりお聞きしたこともあり
ますが、昨日遅き帰宅し、今日も仕事があった関係、これまでとさせてい
ただきます。

 子供は本当に順応・適応力が高い。その日本語能力に本当にビックリ。

 次は拙宅で行楽とカラオケ。私は日本の歌「北国の春」、「瀬戸の花嫁」、
「おかあさん」等を担当。

 それにしても韓国で購入してきた韓国の歌のカラオケ機器、非常に評判が
良かった。韓国、朝鮮の歌を堪能された。

 しかし保安法もあり歌詞も異なるそうです。また政治的な歌は載っていない。

 今日のところはこれにて。


 画像は男性たちが到着する前に女性たちにより始めた時の画像



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Re: (無題) 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 5月 1日(月)20時00分47秒   編集済
 ま~その~~さんとお呼びすればいいのか分かりませんが、こんばんは。

> ま!したのURLでも見てください。
> http://3.csx.jp/peachy/data/korea/korea.html
> 韓国の反日批判は今までたくさんあるので、見なくても言い分はだいたい分かります。
> まあ、最近は現実から、かなり乖離してきましたが、とりあえず事実を認識されることを望みます。
> 最近は、在日韓国人と韓国籍の韓国人との争いが絶えないように聞いております。
> 現韓国大統領も、在日を批判していますね。
> 米国議会では、マッカーサの銅像撤去以来、韓国は”恩知らず”の評価を受け、韓国無用論が出ています。
> このままで行きますと、韓国は統一が実現できそうです。ただし、朝鮮自治区としてですが・・・


 当掲示板は、すでにご存知かもしれませんが、できる限り事実の基づく議論を心が
けることを目指しております。また、紹介していただくサイトをはじめ、紹介のみな
らず自身が一度、理性的に検証する(要するに確かめる)努力もされることを切にお
願いいたします。(例えば、日本外務省サイトを参照し確かめるとか、当掲示板で、
つねづね紹介している「近代デジタルライブラリー」、「アジア歴史資料センター」
をときに訪れるとか。そのような努力を少しでも心がけていただければもう少し日韓
関係の状況も良くなるのではないかと思います)

 当掲示板は、ナショナリズムをあおる議論を望むサイトではありません。

 それでは。
  金 国雄 拝


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(無題) 投稿者:ま~その~~ 投稿日:2006年 4月30日(日)17時08分21秒
ま!したのURLでも見てください。
http://3.csx.jp/peachy/data/korea/korea.html
韓国の反日批判は今までたくさんあるので、見なくても言い分はだいたい分かります。
まあ、最近は現実から、かなり乖離してきましたが、とりあえず事実を認識されることを望みます。
最近は、在日韓国人と韓国籍の韓国人との争いが絶えないように聞いております。
現韓国大統領も、在日を批判していますね。
米国議会では、マッカーサの銅像撤去以来、韓国は”恩知らず”の評価を受け、韓国無用論が出ています。
このままで行きますと、韓国は統一が実現できそうです。ただし、朝鮮自治区としてですが・・・


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Re: Re:独島(日本名:竹島)問題に寄せて 投稿者:樹々の緑 投稿日:2006年 4月30日(日)03時03分31秒
 金国雄さん、こんばんは。

 国際司法裁判所への(合意管轄を経た)提訴による司法的解決についてですが、私は、竹島(独島)の領有問題は、結局、当事者双方が言いたいことを充分言い合った後に、第三者の公平な判断に従う(判断が出た以上は、文句を言わずに必ず従う)、という形でしか、解決できないと思うのです。いま現在の日本政府が、すぐにこの方針を取るかどうかは、分りませんが…。
 領有問題自体に、自己の見解を確立していないのに、どうしてこんなことが言えるのかというと、この問題は、歯舞・色丹両島だとか、尖閣列島だとかの問題とは、かなり違うのではないかと思っているからです。そこのところからして、一定の見地が入っているような受け止めをされるかも知れませんが…。

 というのは、日韓両国とも、竹島・独島については、歴史的に封建時代(もっと以前にも)から両国による交流・摩擦があると認めているわけです。その点、北海道の付属諸島であったことに歴史上まったく疑いが差し挟まれていない歯舞・色丹両島や、歴史上、中華人民共和国時代になって初めて、日中両国に領有問題が生じたとされている(これは記憶による)尖閣列島とは、かなり問題の性格が違っていると言えるからです。

 韓国政府の現時点での司法的解決に対する態度は、よく分りませんが、「国際司法裁判所の結論に百パーセント確信が持てない」というのが、もしも、自分たちの言い分が通る確信が持てない場合には、国際法上、「紛争の平和的解決」の最後の手段(「最後の」という意味は、これで決着が着かなければ戦争になる、という意味ではありません-念のため)とされている司法的解決には委ねない、というものであれば、結局、韓国政府は、この問題について自国の言い分が百パーセント正しいと認めない限り、解決には応じない、というものでしょう。
 しかし、韓国政府が言うように、竹島・独島問題が「歴史問題」だとすれば、歴史的経緯(その中には、当然1905年の島根県による編入の政治的意味も含まれるでしょうし、それ以前の交流・摩擦も含まれうるでしょう)を踏まえて、第三者が公平に判断した結果に従う、というあり方は、仮に結論が日本に不利となっても従わざるを得ないわけですから、一般に曖昧・玉虫色の解決はできないという「領土問題」の性格から考えて、別におかしな解決だとは思われないわけです。植民地支配を隠蔽するというような…。

 いま日本の政治情勢は、連休直前になって、政府が教育基本法改悪案国会上程・今国会での成立目標を決定したことにより、憲法改悪の露払いとして、非常に緊迫しており、率直に言って領土問題どころではない状況です。
 しかし、先日の日韓外交官レベルでの合意成立後も独島問題での韓国政府のやや「独り相撲」的な強硬姿勢が続いていると、日本国内の情勢に、悪影響を及ぼすことは確実です。
 そこのところの意図が、いまひとつ分りませんねぇ。


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ナショナリズム 投稿者:享安山人 投稿日:2006年 4月29日(土)23時37分33秒
こんばんは。
連休は静かに読書で過ごそうと思っています。

「愛国」の呼び掛けには私もよく心を動かされます。
「天皇陛下」「神聖な祖国」「先祖から受け継がれた伝統」「愛すべき郷土」等々。

私はそれら自体の価値は認める者です。
だからこそそういった美しい言葉に煽られないよう理性を保ちたいと思います。

拉致問題が愈々米国の政界でも取り上げられるようになりました。
金正日と北朝鮮の現体制には嫌悪感しか抱きませんが
イラク戦争のように独裁からの解放が国民の更なる流血を生むような事態は避けて欲しい。

即物的にいえば嘗てのフィリピン・マルコス政権のように
金正日と一族郎党が中国なりスイスなりにでも亡命してくれれば一番有難いのですが。