2008年2月11日月曜日

掲示板「梁山泊」過去ログデータ 36

Re:過去の犯罪について 投稿者:金 国雄 投稿日:2005年 9月23日(金)20時13分39秒
 日本人さん、こんばんわ。

 閑散としている当掲示板(当方は現在の状況に体調もあり助かっています)
を関心を持っていただいていることにその点、まずはお礼を申し上げます。

 質問の件に関して、

>北朝鮮は過去の犯罪に対しての日本の謝意は無いと捕らえているのか?
>北朝鮮は程度の違いはあれ、核・偽札・麻薬・拉致など自国の犯罪はどう捕らえているのか?
>北朝鮮発表談話でもいいが金氏個人的見解もお願いしたい。

 大まかなところは、「朝鮮新報」(日本語版)で検索されると北朝鮮
・朝鮮政府の見解が分かるものと思います。

 また日本の外務省のHPでも北朝鮮関連の報道もあります。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/

日朝平壌宣言
http://www.mofa.go.jp/mofaj/kaidan/s_koi/n_korea_02/sengen.html

 北朝鮮政府サイドも「日朝平壌宣言」を否定的に捉えているわけでは
ないはずです。たしか。

 私は以前より、この中での戦後補償問題での個人補償の切捨てが、今後
重要な問題となりうると指摘し、その点に関し強く反対をしてきた経緯が
あります。

 日本人さんの質問に関してすでに私は当掲示板並びに他所の掲示板で自
身の見解を述べてきたつもりですが、できれば当方掲示板の過去ログに当
たっていただけると当方は大変助かります。

 日本政府が自ら行って来た謝罪行為を自らが否定するような状況がひと
つには大きな問題としていまだ継続されている点。この点は、ネット検索
ででも行っていただければ、簡単に明らかになる事と思います。

 国家犯罪に関して、個人が行う犯罪以上に責任の重い問題と思いますし
それを国家が、どの国家であれ公にする事は稀であり、どちらかと言えば
個人による調査告発に基づくもので国家犯罪を追及して行く例が多々あ
るものと個人的には思います。

 例として、「ウォーターゲート事件」などそのきわみと思います。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%BC%E3%83%97%E3%83%BB%E3%82%B9%E3%83%AD%E3%83%BC%E3%83%88_(%E3%82%A6%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B2%E3%83%BC%E3%83%88%E4%BA%8B%E4%BB%B6)

 北朝鮮による「核・偽札・麻薬・拉致」などの国家犯罪に関して。核問題、
拉致問題に関しては、私はすでに昔より取り上げてきたつもりであり、今回は
省略させていただきますが、「偽札・麻薬」に関してもその灰色的な行為は、
当然、事実(それを出来る限り明らかにしていくと事も非常に大切です。そ
の意味でも民主化が望まれる)であれば批判され、責任を負うこと当然とあ
ると考えます。

 その事を私がどう捉えるかと言う当方の姿勢を詰問されること自体、当方
は正直、心外のなのですが。

 当方の現在の興味のひとつは、国家犯罪にからむ組織、人物に照射された
ノンフィクションものでしょうか。

阿片王―満州の夜と霧
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-ISBN=4104369039

 それ以外にも、日本の先達の方の研究書も存在します。

日本の阿片戦略―隠された国家犯罪
http://bookweb.kinokuniya.co.jp/guest/cgi-bin/wshosea.cgi?W-NIPS=9960644596

 どの国の国家犯罪であれ私は容認する事が出来ない!

 それでは。
  金 国雄 拝

 *誤字脱字の切には、お許しのほどを。


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過去の犯罪について 投稿者:日本人 投稿日:2005年 9月23日(金)13時14分23秒
正直、北朝鮮に対して好感は一切無く、国だけじゃなく民族に対しても嫌悪感をもってはいるが、このサイトで金氏の記事をみて金氏の考え方に興味を持って書き込みをしていることを金氏には理解していただきたい。その上で個人的感情が入るかもしれないが金氏に伺いたい・・・

(共同通信) 【ニューヨーク22日共同】国連総会一般演説で22日、北朝鮮の崔守憲外務次官が第2次大戦時の「侵略の歴史」などを持ち出し「日本の安全保障理事会常任理事国入りを決して容認すべきではない」と非難したのに対し、小沢俊朗・国連三席大使が「常任理事国入りは国際平和と安全維持への貢献によって判断されるべきだ」と激しく反論する一幕があった。
 崔次官は、日本は近隣諸国などに対する「過去の犯罪」の清算を拒否していると主張。これについて小沢大使は、この問題に関する日本の立場は、「植民地支配と侵略」への「痛切な反省と心からのおわび」を表明した小泉純一郎首相の8月15日の談話で詳しく説明されていると強調。
 その上で、9月19日に採択された北朝鮮の核問題をめぐる第4回6カ国協議共同声明には、日朝両国が「(2002年の)日朝平壌宣言に沿って不幸な過去を清算、国交正常化への措置を取ることを約束した」との表現が盛り込まれており、北朝鮮側はこの点を思い出すべきだと求めた。

北朝鮮は過去の犯罪に対しての日本の謝意は無いと捕らえているのか?
北朝鮮は程度の違いはあれ、核・偽札・麻薬・拉致など自国の犯罪はどう捕らえているのか?
北朝鮮発表談話でもいいが金氏個人的見解もお願いしたい。

他人による同感コメント程度の意見は辞退していただきたい。


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金国雄さんのこの指摘。同感です。 投稿者:sinken 投稿日:2005年 9月22日(木)21時38分5秒
>結局、日本人さんの意見は、北朝鮮・朝鮮の支配(独裁)者も抑圧下に
ある民衆もいっしょくたにして、単に排外主義を煽っているにすぎない、
と思えるのです。

この点,わたしも同感です。北朝鮮支配者も,韓国政府も,在日も一緒くたにして,排外主義をあおっているだけと的確に批判しなければならない投稿が,わたしの掲示板には,なんと多かった事か。


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Re:今回の北の発表 投稿者:金 国雄 投稿日:2005年 9月21日(水)22時04分45秒
 日本人さん、こんばんわ。

 私も現時点で韓国のニュース(日本語版)などで情報を収集中です。

<参考までに>
http://plaza.rakuten.co.jp/freeman114/bbs/

 日本人さんが紹介されたニュースに関連して私はその一部をまだ確認
をしていませんが、6カ国協議で一応、前進的な枠組みの合意がなされ
た。その結果を今後、如何に具現化していくべきか今、まずはその出発
点に立ったところと考えます。(勿論、問題点が多々あるでしょう)

 すなわち平和的に対話を持って問題を解決して行く道筋が、まがりな
りにも構築されたと言うことです。その事をまずは肯定的に受け止める
べきと考えます。

 まずは、そのためのだい一歩。

 そこから始まるものと考えます。そして何よりも大切な事は、この地
(北東アジアでも)での平和の構築です。時間がかかろうとも。それが
一義的で最も大切なことです。それに反する事を批判されることは当然、
肯定的に私は受け止めます。

 ただしなぜ、北朝鮮外務省、報道機関のコメントを持って、次の結論に
導かれるのか、当方は理解も同意も出来ません。

>所詮、あれ欲しい、これ欲しい・・卑しい民族だと思った。

 結局、日本人さんの意見は、北朝鮮・朝鮮の支配(独裁)者も抑圧下に
ある民衆もいっしょくたにして、単に排外主義を煽っているにすぎない、
と思えるのです。私には。それは非常に悲しいことです。

 どこであれ、無辜の民が抑圧されているのだが。


 それでは。
  金 国雄 拝


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今回の北の発表 投稿者:日本人 投稿日:2005年 9月21日(水)21時23分2秒
[ソウル 21日 ロイター]  北朝鮮は、米国が外交的手段を用いて北朝鮮の核武装を解除させ、北朝鮮を核攻撃し壊滅させようとしている、と非難した。
 6カ国協議が北朝鮮による核放棄の約束を盛り込んだ共同声明を採択して閉幕した翌日の20日に、北朝鮮は、米国が軽水炉を供与するまで核兵器を廃棄しないとする声明を発表していた。
 国営の共産党系新聞は21日、米国は北朝鮮を攻撃する機会を窺っている、とする北朝鮮政府の声明を掲載した。
 国営の朝鮮中央通信社(KCNA)が報じたところによると、同紙は、「6カ国協議の合意を口実に、対話を通じて核問題を解決するという米国の主張に隠れた意図があることは明白だ。朝鮮民主主義人民共和国を武装解除させ、核攻撃によって壊滅させる、という意図だ」と伝えたという。

6カ国協議が終わった矢先のことだが、これが北朝鮮の本質なのか?

また別の記事で
北朝鮮外務省が20日、発表した「核放棄は軽水炉提供の後」との談話は、19日に合意された6カ国協議の共同声明があいまいにした「軽水炉の提供時期」という火種をあえて突くものだ。当初から声明の不完全さを利用し、今後の交渉の材料にする狙いがあったとも受け取れる。11月初めに北京で開かれる第5回6カ国協議の争点が早くも浮かび上がった格好だ。

 北朝鮮外務省報道官の談話は「軽水炉の提供がなければ、わが方が保有している核抑止力を放棄する問題を議論できない」と主張。再開後の7日間の協議で米朝の最大の対立点だった「まず核放棄」(米国の主張)か、「まず軽水炉提供」(北朝鮮の主張)かという問題について、共同声明での合意が北朝鮮の立場を変えるものではないとの立場を明確にした。

 さらに「基本の基本は、米国がわが方の平和的核活動を実質的に認める証拠となる軽水炉を一日も早く提供することである」と表明。共同声明が軽水炉建設の時期について「適当な時期に論議を行う」と表現したことに関し、都合のいい「解釈」を表明した。

 この軽水炉の表現をめぐっては、6カ国協議で最後の最後まで紛糾し、最終日の19日朝の全体会合の開始が4時間も遅れた。全体会合を遅らせてまで、中国が米国などと2国間協議を行い、最後の詰めを行った。だが、北朝鮮首席代表の金桂冠(キムゲグァン)外務次官だけは早々と全体会合の会議場に着席しており、異論を唱えなかった経緯がある。

 金次官は20日午前に北京を出て平壌に戻ったが、外務省談話はその前に出された。北朝鮮指導部が金次官から直接、6カ国協議の報告を受けるのを待たずに今後の交渉方針を固めていたことがうかがえる。

 金次官が軽水炉に関する表現に注文をつけなかった時点で、すでに交渉材料の一つにする方針を早々と決めていた可能性もある。

毎日新聞 2005年9月21日 東京朝刊

所詮、あれ欲しい、これ欲しい・・卑しい民族だと思った。


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無題 投稿者:金 国雄 投稿日:2005年 9月19日(月)21時45分54秒
北朝鮮、核放棄確約 6カ国協議が初合意 半島非核化へ道筋
http://www.chunichi.co.jp/00/detail/20050919/top_____detail__001.shtml
おごらず、恐れず
http://www.chunichi.co.jp/sha/index.shtml


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Re:回答に対して 投稿者:金 国雄 投稿日:2005年 9月16日(金)18時57分11秒
 傍観者さん、こんばんわ。

>貴方の文面には思いやりを感じません

 この点、私の不徳の致すところとおもいます。

 それでは。
  金 国雄 拝


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回答に対して 投稿者:傍観者 投稿日:2005年 9月15日(木)18時19分30秒
「・・・の前に聞きたい」とか「常識で考えれば・・・」とかの回答を頂きましたが、ここは私は貴方の考えを聞いていたので、他の流用や世間の意見を聞いたのではありません
あえて金氏に回答を求める書き込みをしたつもりでしたが・・それで残念との書き込みをしました
私は貴方のことは知りませんし、在日であろうがかまいません
北朝鮮に対し嫌悪感を覚え、それでもメディアだけを信じることも出来ずたまたま見かけたここで意見を書きました
私の意見も貴方にとっては馬鹿げた内容かも知れませんが素直に思ったことを聞いたことへの回答としては文面では綺麗に丁寧に書かれていますが貴方の文面には思いやりを感じません
誹謗中傷のつもりはありませんが・・・中傷に感じるのであればお詫びします


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sinkenさんへ 投稿者:金 国雄 投稿日:2005年 9月14日(水)21時03分21秒   編集済
 sinkenさん、こんばんわ。いつも大変なことに精力を傾けておられる
ことに感謝いたします。(投稿の全文を精読する事が出来ないことをま
ずはお詫びし)

 民団のHPにも「在日韓国・朝鮮人」にかんする資料など取り上げら
れています。まずは一次資料として参考に。

●民団と在日同胞の統計
http://mindan.org/toukei.php

 まず「帰化」と言う言葉を検索でもかまいませんので調べてみましょう。
どのような意味合いがあるのか?

 それと私は否定的なのですが、最近、北朝鮮問題で坂中氏が在日問題と
関連し再登場してきました。彼の著作も参考にし。

入管戦記―「在日」差別、「日系人」問題、外国人犯罪と、日本の近未来
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4062128527/249-9516255-2405157

 このあたりからまずは。

 それと国籍や民族・人種の違いが尊重され、在日外国人が日本の方と
この日本でともに平和で豊かに生きて行く事・社会が出来ればいいですよね。

 いつの日にか日本人であるとか、朝鮮人であるとかによっていがみ
合い対立していた時代・歴史があったことが過去の人類の歴史として
未来に生きる人々にとって明るく進歩的な未来を築く上で、歴史の教
材となれば良いですね。

 それでは。
  金 国雄 拝


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お体には気をつけて下さい。。 投稿者:sinken 投稿日:2005年 9月14日(水)20時30分35秒
先日は,わたしの掲示板にいらしていただき,言われなき流言蜚語に毅然と批判をしていただき,有り難うございました。
私自身の力不足を補いつつ,決して広げてはならない言論の暴力は,自分の責任で,自分の掲示板でその拡大を止める姿勢をはっきりさせていきます。
ところで,帰化人という名で,投稿をする人が現れました。彼に,こんなレスをつけてみたのですが,議論が成立するかどうか。

それにしても,日本国籍コリアンがどれくらいいて,どういう問題を抱えているかも,知らない自分の不勉強を恥じる次第です。

帰化人さんの祖父母のふるさとが韓国だそうですね。
ホームページで,検索し,事実を調べるくらいしかできなくて申し訳ありませんが,日本政府の帰化政策の事実に触れるホームページがありました。

そのなかから,帰化の現実を知らせる部分を引用します。
>>>>>>>>>>

1)まず、「帰化」者の数だが、日本の敗戦後1952年サンフランシスコ講和条約発効後から「帰化」政策が始まる。知られているとおり、それ以前の朝鮮人は全員日本籍だ。さて、韓国・朝鮮籍からの「帰化」許可者数は、94年までの合計18万4397人になった。94年度だけを見ると8244人となっている。許可者数の推移は、間違いなく増加傾向にある。これらの数は、あくまでも「帰化」許可された数である。考慮に入れなければならないのは、「帰化」者は「帰化」者同士で結婚することも多く、この数はデータには出てこない。相当数の「帰化」者の子孫が存在していることに注目したい。

2)次に両親のどちらかが朝鮮人の人の数だが、この数についてはデータはない。ただし、韓国・朝鮮籍者と日本籍者(朝鮮人も日本人もいるが)との婚姻率についてはわかる。91年度の場合は82.5%となっている。数でいうと9635人の韓国・朝鮮籍者が日本籍者と婚姻(法的に)をした。

85年の日本の国籍法改正により父(韓国・朝鮮籍)と母(日本籍)の法律婚の子は、従来父の国籍であったが、それ以降は自動的に日本籍を取得できるようになった。いずれにしても両親のどちらかが朝鮮人の人の数は、40万人~50万人と言われている。

1)と2)の数を単純に足してみると、1)は約18万5000人。2)は仮に50万人とすると、結果約68万5000人の日本籍朝鮮人が存在していることになる。この数は今日の韓国・朝鮮籍者の数に匹敵する。先に述べたとおりこれからも日本籍者の数は、ますます増え続け、今や在日のマイノリティではなくマジョリティなのだ。

(2)「帰化」した生徒に対するとりくみ方
朝鮮人保護者と話をすると、「うちは帰化するから関係がない」「うちは帰化したから関係がない」などの反応が返ってくる。これに対し、どのように答えれば良いのだろうか。

「帰化」をすれば本当に民族問題が解決するのだろうか。答えは「いいえ」と言わざるをえない。たとえば、「帰化」者が就職差別を受けている現実がある。また、結婚に際しては韓国・朝鮮籍者とまったく同様の民族差別が存在している。以下、「帰化」した、あるいは「帰化」しようとしている生徒に対するとりくみ方の基本姿勢を列記したい。

1)まず、朝鮮人が「帰化」せざるを得ない日本の差別的社会状況そのものが問題であり、このことを問い続ける必要がある。

2)現行の日本の「帰化」制度が、たいへん排外的かつ同化=日本人化の強制を伴うなどの問題があること。

3)「帰化」したから、「帰化」しようとしているからといって、民族問題が解決するわけではない。

4)世界的に見て、民族と国籍は違うのが当たり前である。仮に「帰化」によって日本籍を得たとしてもエスニシティとして朝鮮民族であることに変わりはない。アメリカ、中国、ロシアに居住する朝鮮民族はそれぞれの国の国籍を取得し、朝鮮民族として生きている。今日、在日朝鮮人にとって民族と国籍を分離して考えることは、きわめて重要なことになっている。

5)現実に「帰化」をし、日本籍をもっている朝鮮人が、法的にも日常的にも民族名を名乗って生きている。たとえば、1987年京都在住のパク・シルさんは、元の民族名を法的にとりもどすために家庭裁判所へ氏変更の申し立てをして認められた。その後、パクさんのように民族名をとりもどす人が増えてきた。

(3)両親の一方が朝鮮人の生徒に対するとりくみ方

朝鮮人と日本人との婚姻が、激増していることは先ほど述べたとおりである。では、両親のどちらかが朝鮮人の生徒の場合、何の問題も抱えていないのだろうか。やはり、「帰化」者と同様の民族問題が存在している。以下、とりくみ方の基本姿勢を列記したい。

1)両親のどちらかが朝鮮人の生徒も、多くは日本名を名のっている現実がある。そこには単一民族幻想にどっぷり浸かっている日本社会で、朝鮮名を名のって伸びやかに生きられない問題がある。

2)両親のどちらかが朝鮮人であるという理由で、民族差別を受ける現実がある。ましてや、民族名を名のっている人は、朝鮮人とまったく同様に見なされる。

3)両親のどちらかが朝鮮人であるという立場を明らかに出来ないのは、日本社会の問題とともに朝鮮人社会の排外状況がある。これを解決できるのは、本人自らが「朝鮮民族」として解放される必要があると同時に、排外的な日本社会と朝鮮人社会と闘う必要がある。

4)「私の母は、朝鮮人です」「私の父は、朝鮮人です」と当たり前に言える生徒が出てくる教育実践が、今求められている。

5)現実に両親のどちらかが朝鮮人で、法的にも日常的にも朝鮮名を名乗っている人がいる。たとえば、1992年大阪八尾市在住のソン・フィグヂャさんは、父の民族名をとりもどすため家庭裁判所に氏変更の申し立てをして認められた。その後、ソンさんのように民族名をとりもどす人が増えてきた。





1)まず、「帰化」者の数だが、日本の敗戦後1952年サンフランシスコ講和条約発効後から「帰化」政策が始まる。知られているとおり、それ以前の朝鮮人は全員日本籍だ。さて、韓国・朝鮮籍からの「帰化」許可者数は、94年までの合計18万4397人になった。94年度だけを見ると8244人となっている。許可者数の推移は、間違いなく増加傾向にある。これらの数は、あくまでも「帰化」許可された数である。考慮に入れなければならないのは、「帰化」者は「帰化」者同士で結婚することも多く、この数はデータには出てこない。相当数の「帰化」者の子孫が存在していることに注目したい。

2)次に両親のどちらかが朝鮮人の人の数だが、この数についてはデータはない。ただし、韓国・朝鮮籍者と日本籍者(朝鮮人も日本人もいるが)との婚姻率についてはわかる。91年度の場合は82.5%となっている。数でいうと9635人の韓国・朝鮮籍者が日本籍者と婚姻(法的に)をした。

85年の日本の国籍法改正により父(韓国・朝鮮籍)と母(日本籍)の法律婚の子は、従来父の国籍であったが、それ以降は自動的に日本籍を取得できるようになった。いずれにしても両親のどちらかが朝鮮人の人の数は、40万人~50万人と言われている。

1)と2)の数を単純に足してみると、1)は約18万5000人。2)は仮に50万人とすると、結果約68万5000人の日本籍朝鮮人が存在していることになる。この数は今日の韓国・朝鮮籍者の数に匹敵する。先に述べたとおりこれからも日本籍者の数は、ますます増え続け、今や在日のマイノリティではなくマジョリティなのだ。

(2)「帰化」した生徒に対するとりくみ方
朝鮮人保護者と話をすると、「うちは帰化するから関係がない」「うちは帰化したから関係がない」などの反応が返ってくる。これに対し、どのように答えれば良いのだろうか。

「帰化」をすれば本当に民族問題が解決するのだろうか。答えは「いいえ」と言わざるをえない。たとえば、「帰化」者が就職差別を受けている現実がある。また、結婚に際しては韓国・朝鮮籍者とまったく同様の民族差別が存在している。以下、「帰化」した、あるいは「帰化」しようとしている生徒に対するとりくみ方の基本姿勢を列記したい。

1)まず、朝鮮人が「帰化」せざるを得ない日本の差別的社会状況そのものが問題であり、このことを問い続ける必要がある。

2)現行の日本の「帰化」制度が、たいへん排外的かつ同化=日本人化の強制を伴うなどの問題があること。

3)「帰化」したから、「帰化」しようとしているからといって、民族問題が解決するわけではない。

4)世界的に見て、民族と国籍は違うのが当たり前である。仮に「帰化」によって日本籍を得たとしてもエスニシティとして朝鮮民族であることに変わりはない。アメリカ、中国、ロシアに居住する朝鮮民族はそれぞれの国の国籍を取得し、朝鮮民族として生きている。今日、在日朝鮮人にとって民族と国籍を分離して考えることは、きわめて重要なことになっている。

5)現実に「帰化」をし、日本籍をもっている朝鮮人が、法的にも日常的にも民族名を名乗って生きている。たとえば、1987年京都在住のパク・シルさんは、元の民族名を法的にとりもどすために家庭裁判所へ氏変更の申し立てをして認められた。その後、パクさんのように民族名をとりもどす人が増えてきた。

(3)両親の一方が朝鮮人の生徒に対するとりくみ方

朝鮮人と日本人との婚姻が、激増していることは先ほど述べたとおりである。では、両親のどちらかが朝鮮人の生徒の場合、何の問題も抱えていないのだろうか。やはり、「帰化」者と同様の民族問題が存在している。以下、とりくみ方の基本姿勢を列記したい。

1)両親のどちらかが朝鮮人の生徒も、多くは日本名を名のっている現実がある。そこには単一民族幻想にどっぷり浸かっている日本社会で、朝鮮名を名のって伸びやかに生きられない問題がある。

2)両親のどちらかが朝鮮人であるという理由で、民族差別を受ける現実がある。ましてや、民族名を名のっている人は、朝鮮人とまったく同様に見なされる。

3)両親のどちらかが朝鮮人であるという立場を明らかに出来ないのは、日本社会の問題とともに朝鮮人社会の排外状況がある。これを解決できるのは、本人自らが「朝鮮民族」として解放される必要があると同時に、排外的な日本社会と朝鮮人社会と闘う必要がある。

4)「私の母は、朝鮮人です」「私の父は、朝鮮人です」と当たり前に言える生徒が出てくる教育実践が、今求められている。

5)現実に両親のどちらかが朝鮮人で、法的にも日常的にも朝鮮名を名乗っている人がいる。たとえば、1992年大阪八尾市在住のソン・フィグヂャさんは、父の民族名をとりもどすため家庭裁判所に氏変更の申し立てをして認められた。その後、ソンさんのように民族名をとりもどす人が増えてきた。
http://www.denizenship.net/kadaibetu/kadibetu_08.html
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帰化人三,ここで主張されているように,国籍と民族は同じではない,国籍取得が,日本民族への同化の強制である事は間違いだという主張に対して,どう思いますか。
ハラボジやハルモニは,韓国で生き,そして日本に来たのでしょう。日本でも,在日の人たちは,地域で相互に助け合いながら,暮らしを立ててきたと聞きます。ハラボジハルモニは,そういうつながりを完全に絶っているのでしょうか。
理解不足で,失礼な記述があったら,指摘して下さい。

私は,結構ミーハーで,冬のソナタのドラマにはまって,ハングル,韓国語を時々眺めています。
日韓が,もっと豊に交流を広げたら,色々な意味で,日韓双方の暮らしが行きやすくなるし,いろいろな楽しみが広がる。自分のDNAを批判したり,否定するのではなく,それを積極的に発揮してみたら,そんなことは考えませんか。
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