2008年2月11日月曜日

掲示板「梁山泊」過去ログデータ 54

Re: ブログをおとずれていただきありがとうご 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 3月19日(日)23時28分40秒
 sinkenさん、こんばんは。

 予告しておりました「中外日報」の社説(2006年3月16日)、「宮沢りえさんと井上
氏との対話」の抜粋を紹介させていただきます。

検索:「父と暮らせば」
http://search.yahoo.co.jp/search?p=%C9%E3%A4%C8%CA%EB%A4%E9%A4%BB%A4%D0&fr=top&src=top&search.x=27&search.y=11

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 今月三日、日本ペンクラブ(井上ひさし会長)は恒例の「平和の日」の集いを
盛岡市で開き、集いのしめくくりとして、井上会長がゲストの宮沢りえさんと、
約四十分にわたって公開対談をした。

 世界各国のペンクラブが三月三日を「平和の日」と定めたのは、日本ペンクラ
ブの提唱による。

 主催者側は開会のあいさつで「平和」について、こう説明した。「昨日の生活
が今日も明日も続くことが平和。その平和を破壊するものが戦争です。私たちペ
ンの会員は、戦争を起こすことに反対しています」。

 りえさんは語った。「私をヒロインに、というお話があった時、こんな重い役
は私には無理ですと、お断わりするつもりでした。でも、これまで仕事のことに
口出ししたことのない母が『この役だけはぜひやらせていただきなさい』と申し
ました」

 りえさんは広島へ行き、原爆資料館を見学した。被爆の惨禍を伝える写真集も
買った。目をそらさずにヒロシマを学び、原爆に遭った広島の娘になりきろうと
した。

 井上会長は、りえさんをなぜ盛岡での集いに招いたかについて、次のように説
明した。「広島で被爆して亡くなった新劇の女優に、園井恵子という人がいた。
盛岡は、園井恵子の出身地なのです」

 大正三年に生まれ、カトリック系の盛岡白百合学園に学んだ園井は、宝塚音楽
学校を経て新劇の苦楽座に所属、丸山定夫の指導を受けた。だが戦争の激化で、
自由な公演活動はできなくなった。丸山や園井らは、軍の命令で「桜隊」という
劇団を結成、おもに中国地方で、演劇によって兵士や勤労者を慰問するよう命じ
られた。

 「桜隊」の九人は、昭和二十年八月六日、爆心から七百㍍しか離れていない広
島市内の旅館にいた。全員無傷で、市外に逃れた。しかし全身に強い放射能を浴
びており、次々に発病して亡くなった。

 兵庫県の後援者宅に身を寄せた園井は、八月十五日の終戦を知り、盛岡に住む
母親に「やっと自由に演劇活動のできる時代が来ました」とハガキを書いた。し
かしその二日後、髪の毛が抜け、急性放射能症の症状が現われ、数日後に死亡し
た。

 りえさんは、井上会長の話を、涙を流しながら聞いた。「自由な演劇がしたく
てもできなかった多くの先輩がいたのですね。それに引きかえ、いまの私たちは、
なんと幸せなことでしょう。この感謝の気持ちをあすからの活動に生かしたいと
思います」。素顔のりえさんの言葉は、強い感銘を与えた。

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 勿論、広島、長崎で被爆した方たちの中には日本の方たち以外にも朝鮮人やそれ以外
にも連合軍捕虜の方たちなどおられましたし、またそれ以外の国の方もおられたのでは
ないかと不勉強ながら想像します。

 いまもなお韓国、朝鮮・北朝鮮での被爆者の方たちの問題も存在します。それは人と
して同じく被害を受け犠牲になられた方々であったのです。

 それでは。
  金 国雄 拝


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Re:馬山&国籍問題 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 3月19日(日)21時18分56秒
 樹々の緑さん、こんばんは。

 「新愛知新聞」の1927年8月23日の記事は画像で掲載いたします。すでに著作権に触れな
いものと考えますが何分コピーを拝見し、掲載するのはそのコピーですので万一著作権に
抵触する場合は即刻掲載を中止し削除させていただきます。

 また今日の読売新聞の「地球を読む」には(私は読売新聞を普段読む環境にはないので
すがたまたま今日目にしました)以前、国籍問題で話し合った内容に関連して興味深いお
トフラー(米未来社会学者)夫妻の意見記事が載っていました。原文は「デイリー・ヨミウリ」http://www.yomiuri.co.jp/dy/ にあるとのことですがよく分かりませんでした。


 今日(2006年3月19日)の読売新聞から抜粋で紹介します。(一部段落を入れました)

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 目下のところ、どこかの国に属するのは極めて自然なことであり、当然のことだと、
ほとんどすべての人々が考えている。これに対し、「無国籍」は不自然であり、無国
籍者は、政治的、犯罪的、宗教的、人種的その他、もろもろの虐待を受けかねない。
現在、さまざまな理由から全く国籍を持たない人は、1100万人にのぼる。

 彼らには、国が市民に与える最小限の保護もなく、しばしば生命の危機にさらされ
ても国境を越えることさえ許されない。

 一方、国籍に関する1930年のハーグ条約は、「すべての人々は一つの国籍を持つべ
きであり、また一つだけの国籍を持つべきである」と述べている。ところが現在、多
くの国が、特に貧しい諸国が、自国からの移民に対して、受け入れ側の豊かな国の市
民権を取ることを許し、時には奨励さえしている。ワシントンの民間研究団体「移民
研究センター(CIS)」によると、「かつては比較的まれな現象だったが、いまや少な
くとも93か国が二重国籍を容認している」という。

 ここで疑問がわく。なぜ「二重」が前提なのか。なぜ、三重や七重ではいけないの
だろうか。

 明日の地球市民は、税金が有利だから、入国が簡単で商売しやすいから、祖先の故
郷だから、政治的、宗教的な連帯を示したいから、などの理由で、ますます一連の国
籍を使い分けるようになるのかもしれない。

 さて、二重の市民権につれて増えているのは、「二重参政権」である。二重国籍者
が、その母国と選択した国の両方で投票できる傾向は、ますます強まっている。

 ここでまた新たな疑問がわく。一度は他国の市民になることを選んだ者を国会議員
にできるのなら、大統領にできない理由があるだろうか。実際、昔は頻繁にそれが起
きている。

 これから世界は急速な質的変化の時期に入る。グローバル化によって経済が結ばれ
るだろう。あるいは反グローバル化の力によって、それが切り離されることもあるだ
ろう。対立や環境危機や宗教的圧力が高まり、新しい、メディアが地球上を縦横に結
ぶだろう。そして移民と市民権の問題は、もっともっと驚くべき様相を呈することに
なるだろう。

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 それでは。
  金 国雄 拝



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今しがた帰宅して 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 3月18日(土)22時53分20秒   編集済
 本日「平和展」の開催があり一日受付等の仕事もありまた帰宅途中、外食したこと
もあり今しがた帰宅した関係、今日も多分明日もしっかりとした、ご返事、投稿をす
る時間がありませんがご容赦のほどをお願いいたします。

 sinkenさんの投稿「ブログをおとずれていただきありがとうご」には、返事として
次の「中外日報」の3月16日付「社説」(「宮沢りえさんと井上氏との対話」)の
内容を紹介したいと思いますが、

「中外日報HP」
http://www.chugainippoh.co.jp/

 にはどうも載っていないようですので、後ほど抜粋または要約としてお伝えできれば
と思います。少しばかりご猶予のほどを。

 内容は女優の宮沢りえさんと作家であり日本ペンクラブ会長の井上ひさしさんとの
「平和の日」にあたっての井上氏が書き下ろした舞台演劇用に脚本「父と暮らせば」
の映画化でのヒロイン役を演じる宮沢さんとの広島で被爆した演劇者を通した平和に
ついてのお話です。

 「Re: 厚顔無恥」に関しては、最近出版された風媒社の本ですが、

 日本軍兵士・近藤一忘れえぬ戦争を生きる
 http://www.fubaisha.com/search.cgi?mode=close_up&isbn=0532-2

 の紹介です。日本の世代間での歴史の事実とその認識の継承問題とも関連するもの
と思いますが、これは彼向けにお勧めする一冊です。過度のナショナリズムに走ると
排外主義に陥り結果、自己否定に至るものと考えるものです。

 つづいて「新愛知新聞」(合併し現在の中日新聞に至るこの地方の昔の新聞)、
http://www.chunichi.co.jp/annai/shashi/

 の1927年8月23日の新聞記事より「鮮人(ママ)大会」の記事を。

 この新聞の紹介は、投稿「Re: 馬山」に関して。ちょうど私のオモニの生まれた年の
ことと関係して当時の当地(名古屋)の在日社会の一端を紹介できればとの思いより。


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Re: ささやかな疑問より(文献『旅順虐殺事件』) 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 3月17日(金)20時59分3秒
 樹々の緑さん、こんばんは。

  *食事時間をはさみました。

 「教育基本法」、憲法改正における「国民投票法案」に関して同感です。この点、
私も心配をしているのですが、何分時間がなく詳しいことを追うことがかないませ
ん。

 できましたなら無理なく時間の許す時にでもその動きや解説など法律に詳しい
立場からお願いできないでしょうか?

<参考までに>

憲法フォーラム
http://www.kenpou-media.jp/
憲法九条を守り抜けば世界史的な出来事に
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik4/2005-06-24/03_02_2.html
 *このような方もおられるのですね

>  そして今度の、「東学農民運動」です。この記事を読むまで、私の頭の中では「東学党の乱」だったわけです。

 最近は「甲午農民戦争(こうごのうみんせんそう)」と呼称、記述するのが趨勢
です。これはこの戦争の性格での反封建、反帝という要素が近年大きくクローズア
ップされてきたこととその主体が東学の信者という狭い範囲ではなく封建支配下に
あった農民による体制変革(革命)を目指したといわれるところによります。(こ
の点に関して理解を深めるべく今年の勉強の重要な課題の一つにしたいと私は思っ
ております)

 なお、「李氏朝鮮」との呼称に関しても注意が必要と思います。「朝鮮」となる
でしょう。歴史的用語一つでも非常に難しい問題があります。最近では「朝鮮民主
主義人民共和国」の略称問題もあります。

>  先日この場で話題にした、金達寿『玄海灘』(どうして作者が『玄界灘』ではなく『玄海灘』にしたのか分りませんが…)でも、読めば分りますが、

 恥ずかしながら私はまだ読んでいませんので近々にでも読んでみたいと思います。
紹介ありがとうございます。

 それでは。
  金 国雄 拝


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ブログをおとずれていただきありがとうご 投稿者:sinken 投稿日:2006年 3月17日(金)20時13分46秒   編集済
金さんが紹介してくれた旅順虐殺事件。事実としても、知りませんでした。勉強させてもらいます。
日本の侵略戦争が、拡大の一途をたどり、南太平洋での玉砕、全国の大空襲、沖縄での玉砕、そして広島長崎での原爆投下という悲惨のなかでしか終わる事がなかったのか。
このことは、事実の積み重ねの中で、明らかにしていく課題ですね。私自身は、アジア太平洋戦争を体験していませんが、平和を求める原点がここにあると思っています。

樹々の緑さん。
>何事につけても、そういうフェアな態度、事実に対して厳しい態度がないと、勝手な解釈と「恩知らず」だなどという気分感情が、どんどん通用してしまう、「消耗戦」ですけれど、放ってはおけない、困ったことだと思っています。

わたしなどは、事実に対する厳しい態度に書けるところがありながら、消耗戦に突入してしまうところがあります。
ところで、4カ国討論、国家が軍隊を持つのは、当然の権利と主張する人が、やはり多数になっています。平和を実現するのには、近隣諸国関係の解決に、軍事的解決を持ち込まない、持ち込ませないという立場で、発言する日本人がほとんどいないのにはがっかりしました。

でも、韓国のスタッフの人が、わたしの意見を韓国語に翻訳し、紹介してくれているのには、ちょっと嬉しい気分です。翻訳文をチェックしていませんが、韓国語に翻訳された文を、貼り付けさせてもらいます。
모든 사람들이 평화적으로 공생하기 위해서는 무엇이 필요한가
2006-03-07 10:38:58 , hit : 72 sinken



동북 아시아 지역의 모든 사람들이 평화적으로 공생하기 위해서는 무엇이 필요한가.

우선, 제일 먼저 필요한 것은 동북아시아 지역의 국가들이 서로 다른 국가에 대한 군사적 압력을 완화하는 것입니다.

이때2가지의 문제가 있습니다. 첫째 각각의 국가가 보유하고 있는 군사력이 아님에도 불구하고, 군사 동맹에 의해서, 이 지역에 기지를 가지고 있고 동북아시아의 국가간에 군사적 압력으로 작용하고 있는 미국의 군사력입니다.

군대가 주둔하고 있음으로 인해 이러한 영향을 직접적으로 받고 있는 것이 일본과 한국입니다.

동북아시아 지역에 대한 미국의 선제 공격용 기지가 되고 있는 미군의 군사 주둔을 배제하는 사회운동의 강화가 필요합니다.

이 과제는 일본과 한국의 과제라고 할 수 있습니다.

일본과 한국의 사회운동이 협력해서 미국의 선제공격용 기지를 축소시키는 의미를 더욱 강화해 갈 필요가 있습니다.

그것과 동시에, 동북아시아 지역 각각의 국가가 보유하고 있는 군사력의 문제가 있습니다.

이와같은 군사력의 보유는, 각각의 국가에서 강화되고 있는 애국주의와도 관계가 있습니다. 그 애국주의로 강조되고 있는 것은 영토 안보 입니다.

일본과 한국의 사이의 문제, 일본과 중국 사이의 문제.
이와는 좀 다른 성격을 가진 대만과 중국 사이의 문제.

또한 또다른 측면에서 북한이 자국의 국가 안보를 근거로 해 선군정치라는 이름으로 군사력 구축에 나서고 있는 문제가 있습니다.

또한, 원자폭탄(핵무기)을 보유하고 있으면서, 그 양에 대해서도 이웃국가들을 압도하고 있는 중국의 군사력의 문제가 있습니다.

각각의 국가들이 자위를 명분으로 한다고 해도 애국주의에 브레이크를 걸 수 없다면, 그 군사력은 침략으로 연결된다는 역사적 사실을 부정할 수 없습니다.

이와같은 문제들을 한꺼번에 해결하는 일은 어렵습니다만, 단서가 있습니다.

그것은 독재체제를 민주화 한 한국과 대만의 민주화 운동입니다. 그 민주화를 주변국과의 국가간 관계로 확대하는 것.

그리고 평화적 생존권의 존중과 교전권의 부정, 전력 비보유를 규정하고 있으면서, 일본의 '평화주의 국가'의 골간이 되고 있는 일본국 헌법입니다. 물론, 지금 일본에서는 평화주의 국가의 골간을 무력화하려는 힘이 강해지고 있습니다.

그러나, 군사력으로 주변국들과의 관계를 해결하지 않겠다는 규정들을 동아시아 '국가간 관계의 평화주의' 의 토대로 만들기 위한 일본, 한국, 대만의 연대 운동이 강해진다면, 일본 내에서 평화주의 국가를 부정하는 공격도 봉쇄할 수가 있다고 생각합니다.

자율적인 시민, 민중운동이 존재하지 않는 중국과 북한의 군사력 축소를 요구하는 것도 그와 같은 '동북아시아적 민주화, 평화운동' 전망 속에서 열리는 것은 아닐까요?

*일본어 토론게시판에 제시된 의견입니다(번역: 이준규)

http://www.peacekorea.org/main/board/view.php?id=forum_kor&page=1&sn1=&divpage=1&sn=off&ss=on&sc=on&select_arrange=headnum&desc=asc&no=17


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放送案内 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 3月17日(金)19時50分19秒
 大東さんの「平和情報仁空」メールにより

時々『二つの観音様を考える会』のご紹介をしています。明日、観音様のドキュメン
トが放送されます。東海地方在住の方、是非ご覧ください。

○3月18日6時(早朝です)から30分
○メーテレ(名古屋テレビ)

なお、このドキュメントは全国各地でも放送されるはずです。ただ、地方によって放
送時間は異なるとの事。ご確認を。

合掌  釋仁空


◎テレメンタリー2006
「二つの観音像」~南京・名古屋 交換された仏像を追う~(2006年3月20日放送)

侵攻する日本軍によって多くの犠牲者を生み占領された南京では、反日感情を抑え
る日本軍の宣撫工作として、仏教が利用された。その中で南京の大寺院、毘盧(ビル)
寺の本尊、千手観音と、名古屋にあった十一面観音が交換された。戦後、南京に贈ら
れた十一面観音像は文化大革命によって破壊され、名古屋に贈られた千手観音は平和
公園の中で誰にも顧みられることなく、ひっそりと安置されてきた。今、中国では改
革開放政策が進み、宗教にも勢いが戻ってきた。本尊を失った南京の毘盧寺も復興さ
れたが、人々が拝んでいるのは日本に贈られた千手観音の写真である。今、名古屋の
NPO団体が、千手観音を南京に里帰りさせようと動き始めた。

(制作:メ~テレ)

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兵戈無用 (佛説無量寿経)
   =軍隊も武器もいらない=

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Re: 信教の自由無し 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 3月17日(金)19時32分34秒   編集済
 享安山人さん、こんばんは。

 ニュースソースのアドレスは以下ですね。
http://www.christiantoday.co.jp/

 私は思想信条、信教の自由を尊重し擁護する立場です。また朝鮮・北朝鮮
が社会主義とも共産主義とも無縁な国であるとの考えを若いときより持って
きました。

 また宗教界(主に仏教徒)の方ともお付き合いをさせていただいています
が、なかにはクリスチャンの方もおられます。

 脱北者問題でそのような方たちにお願いをしたこともありますし、亡くな
る少し前に朝鮮の人権問題での講演会で故ステファニー神父とも懇談をさせ
ていただく機会もありました。

http://search.yahoo.co.jp/search?p=%A5%B9%A5%C6%A5%D5%A5%A1%A5%CB%A1%BC%BF%C0%C9%E3&fr=top&src=top

 ただ、ニュースを拝見して私の持っていた知識(知人の脱北者の方たちか
らの聞き取り)として「数百人」もの摘発される信者(裾野を含めるとそれ
以上の信者が存在するのではないかと推察されるのですが)が朝鮮に存在す
るのか、と若干の疑問を今は持っているのですが、私の知識や考えもときに
修正をしなければならない時もあります。

 少しばかり古い情報(新しい方で2002年脱北)ですが私が聞き取った少数
例では、彼ら彼女らには宗教、信仰ということの概念がほとんどないのです。
(主体思想・金日成個人崇拝がつよく)ただ宗教、特にキリスト教を信仰、
関係して、そのことが発覚した時の恐怖心のほうがはるかに強いものを持っ
ておられた。

 その反動でしょうか? 脱北して韓国(脱北中や韓国でのキリスト団体の
支援もあり)や日本で定住するなかキリスト教への信仰心を持つ方、関心を
持つ方が女性に多く見受けられるように思います。

 ただ近年、チョンジェンイ(占い師)など非公然ながら存在することを聞
き及びます。

 それでは。
  金 国雄 拝


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Re:ささやかな疑問より(文献『旅順虐殺事件』) 投稿者:樹々の緑 投稿日:2006年 3月17日(金)01時30分34秒
 新聞「赤旗」の連載、私も読みました。初日に気づかずに、翌日の(中)から読み返しました。

 最近の、エネルギーに満ちながら「若さ」の反映だけとはどうしても思えない「深さの不足」が感じられる、若い世代の庶民からと思われる発言に接するにつけ、教育ということに思いを致さざるをえません。

 おりしも、後半国会の目玉として与党は教育基本法の改「正」作業を加速しようとしています。従来、各党内担当者同士の協議として進められてきているため、与党間合意を行うにもまだまだ矛盾はあり、そう簡単にはいかないとも思いますが、将来世代が盲目にされてしまえば、よりいっそう、東アジアの民衆の連帯と共同は遠のかざるをえません。憲法改悪との関係でも、国民投票法案とならんで、大事な外堀だと思っています。

 この場で、ちょっと場違いかとも思われるこんなことを書くのは、大昔の受験勉強のエピソードとして、忘れられないことがあるからです。

 ある予備校の授業で、若い講師が、「李氏朝鮮において15世紀中葉に諺文という音標文字が考案され、高麗時代の銅版印刷が活字印刷に発展し、文化が栄えた」というテキストの記述に対して、「『諺文』というのは、差別的に見下した(たしか、明から見て)呼び名であり、みなさんは『訓民正音』という呼び方で呼ぶべきですが、試験対策としては、諺文でも仕方がありません」と指摘されたことがあったからです。朝鮮史の大学での研究者でした。この講師は、単に「呼び名」を教えたのではなく、「事実に接する態度」を同時に示してくれたのでした。指摘されなければいつまでも「諺文」です。
 実は、先日「チャングム」を見ていて、これを想起させられる重要なシーンがあったので、久しぶりに想い出しました。「チャングム」は韓国の時代劇ドラマですが、現代の作家が脚本を書き、現代の俳優が演じているわけで、いまの韓国人の意識なども窺い知ることができて、本当にいろんな見方ができて楽しいのです。
 そして今度の、「東学農民運動」です。この記事を読むまで、私の頭の中では「東学党の乱」だったわけです。

 先日この場で話題にした、金達寿『玄海灘』(どうして作者が『玄界灘』ではなく『玄海灘』にしたのか分りませんが…)でも、読めば分りますが、植民地支配の実態が宗主国日本の総督府政府や日本人との関係でリアルに表現されているだけではなく、それに対して朝鮮人がどのように対応していたかについても、本当にリアルに示されているのです。あえて書けば、植民地支配にどのように屈従(それも本当に自然に)していくかということの「いやらしさ」としても、存分にリアルな記述があるのです。作者にとっても、身をえぐるような気持ちだったのではないかと思います。

 何事につけても、そういうフェアな態度、事実に対して厳しい態度がないと、勝手な解釈と「恩知らず」だなどという気分感情が、どんどん通用してしまう、「消耗戦」ですけれど、放ってはおけない、困ったことだと思っています。


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信教の自由無し 投稿者:享安山人 投稿日:2006年 3月17日(金)00時32分25秒
2006年03月06日 11時15分

 キリスト教迫害監視団体が1日水曜日にキリスト教迫害状況調査結果によるキリスト教迫害国家トップ50を発表した。
 2006年度国際キリスト教宣教団体オープンドアは北朝鮮を4年連続で世界最大のキリスト教迫害国であると発表した。これはその他人権団体にとっても驚くべきことではない。またオープンドアはその他にもサウジアラビア、イランを迫害国トップ3に加えた。

 1.北朝鮮
 米国オープンドア会長カール・モエラー博士によると、
 「北朝鮮は世界で最も抑圧的な国家です。しばしば私たちの兄弟姉妹が北朝鮮で残虐行為を受けていると言う報告を聞いてとても心が痛みます。」と述べた。

 オープンドアスタッフは2005年度この共産政権において数百人ものキリスト教徒が迫害、投獄され殺害されたと推定している。

 この自由のない国は2004年度北朝鮮人権法案の主要事項を行動に移すように北朝鮮政府に要請した米国指導者や人権活動家らによって深い懸念が抱かれている。

 国際政治政策提唱団体フリーダムハウスによってこれより前に発表された人権報告書「フリーダム・イン・ザ・ワールド2006」によると、北朝鮮は政治参加権、国民自由権において最悪の国家であるという。

「クリスチャン・トゥデイ」紙HPより。


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掲示板の変わりに、ブログを作りました。 投稿者:sinken 投稿日:2006年 3月16日(木)21時57分24秒
金国雄さんが、提起した北東アジア連帯の呼びかけは、今もわたしのホームページに残っています。

徒然掲示板で、色々な人と意見を交わし、自分が1番言いたいことは、複雑な近隣諸国関係のなかで、東北アジア地域を民衆が平和的に生存できる地域にできるかということだと思い至りました。

掲示板の管理者は辞めましたが、自分の言いたいことをブログに書いていこうと次のようなブログを作りました。
>>>>>>>>>>>>>
北東アジアに生きる人たちが、国家の軍事力による紛争解決を否定し共生し、相互に平和的生存を認め合う連帯の道を考える

北東アジアの平和を考えるブログ
http://blog.goo.ne.jp/161616_2006/e/8ab9be94d7228ce56a91bd3d3d50824c

米軍の存在が北東アジアの平和を保っているとか、軍事力を背景にした圧力のない外交は無力だとか、軍隊があってこそ普通の国家だなどという根拠のない思い込みの誤りを批判していきたいと思います。