17回「平和展」 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 2月12日(日)09時38分56秒
10日(金曜日)に原稿を無事提出。原稿締め切りを終えるとのびのびと
なっている正月休みとなるのが、この10年ほど私の慣例です。昨日(土曜日)
は、家族と近くにある日帰り温泉でのんびりとくつろぎ、休息所で次の本を読
んでいました。
『秀吉と文禄の役』(フロイス「日本史」より) 中公新書 349
ルイス・フロイス (著), 松田 毅一 (翻訳), 川崎 桃太 (翻訳)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4121003497/qid=1139698774/sr=1-18/ref=sr_1_2_18/503-8724972-0253512
今日(日曜日)は昨日と同様、天気も温かく穏やかのため連れ合いの用事
(あることを習得するため)に付き合わなければならない関係、近所に出か
けます。
また17回「平和展」の日程は、3月18日(土曜日)~24日(金曜日)
会場は、真宗大谷派名古屋教務所 議事堂(地下鉄・東別院下車)です。
(AM10:00~PM6:00)
開催日まで、まだいろいろと行う事があります。(校正・2回。パネル作成、
会場設営など)
今日もゆっくりとくつろぎます。
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Re: 達城天池 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 2月 9日(木)19時25分37秒
明日はキャプション、資料パンフ原稿(平和展)の締め切りの関係、これから
最終的な仕上げに入ります。もうこの年になると「徹夜」ということは不可能の
ため何とか、後はワンタイトルを残すのみの関係、できるだけ日付を越えないよ
う努力したいと思います。(多分、月曜日まで諸事情があり書き込めませんがお
許しのほどを)
その前に昨日の「小説」に関して先日、通勤や昼休み時間を利用して再読して
みて、やはりその著者(植民地朝鮮で生まれた日本人)が少年時代を過ごしたの
ではと思われるところを私は想像して昨日の「写真帖」から画像を紹介しました。
小林勝
http://www.littera.waseda.ac.jp/sobun/k/ko030/ko030a01.htm
作者の詳細を知りませんが、『朝鮮・明治五十二年』新興書房 1971年5月20日
この小説の中、「瞻星(せんせい)」(光栄ある明治七十八年)に「達城天池」
と「麻生少佐」が主人公として登場します。
著者・小林勝は今のこの時代を見通していたのだろうか? と、私はここのとこ
ろ作者・小林勝にあらためて興味を持った次第です。
『奥付もない昔のある「写真帖」』(画像の舞台は慶州)から次の画像を掲載します。
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Re: 達城天池 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 2月 8日(水)19時31分32秒
樹々の緑さん、こんばんは。
私が皆さんに伝えたいことを簡潔に樹々の緑さんが述べてくださった。
本当に、ありがとうございます。
以前紹介した論文、
《コリアン学生学術フォーラム2005》統一コリア賞受賞論文 日本政府の過去清算における「個人請求権放棄」論の非清算性に関する一考案
http://www1.korea-np.co.jp/sinboj/j%2D2005/01/0501j1227%2D00005.htm
のように結論的に、
「日朝平壌宣言」での合意事項(中日新聞の記事による)、
「2002年9月の日朝平壌宣言はこの方式を念頭に、日本が国交正常化後に
無償資金協力などの経済協力を行う一方、戦前に起因する財産、請求権を相互に
放棄すると明記。」
と倒錯する状況が生じます。北朝鮮(朝鮮)問題でのひとつの根本的な点が、
ここにも現れます。
また例えば「個人補償」が、なされると仮定しても、被害者個人(どれほど把
握されているのか不明ですが、相続人を含む)が本当に損害回復(補償)される
か? 非常に難しい問題が横たわっていることは、樹々の緑さんが危惧されると
おりと私も強く思っております。例えば補償金に関して北朝鮮内における公定レ
ートと実勢レートの乖離問題もあるでしょう。同じく強制貯金等の問題も生じる
可能性も高い。また社会階層間での収奪も生じることもあるかもしれません。こ
れは帰国事業での帰国親族への援助、支援においても散見された問題と同様の危
惧が生じます。
だからといって私は「日朝国交正常化」に反対するものではありません。いや
逆に北朝鮮の民主化のためにも進めるべきであり、同時に樹々の緑さんや私が危
惧する点(他の点も含め)を日朝両国民のために、どのように解決していくかを
考えていくべきとの問題提起を以前より行ってきたつもりです。
話は変わりますが以前、取り上げた事に関して参考になる研究がはじまってい
るようです。
青丘文庫研究会月報<202号> 2006年2月1日
http://www.ksyc.jp/sb/200602geppou.htm
http://www.ksyc.jp/sb/20060201geppou.pdf
「1970年福岡県田川市における在日朝鮮人の国籍書き換え問題に関する研究」李敬史
他の研究もふくめ興味深い研究と思います。(参考まで)
『青丘文庫月報』
http://www.ksyc.jp/sb/geppou.html
「達城天池」に関しては70年代、ある小説のなかに出てくる大邱(テグ)出身
人物の「創氏改名」による日本名です。
同小説の中に出てくる中国料理店を連想して、奥付もない昔のある「写真帖」か
ら次の画像を掲載します。
樹々の緑さん、お体を大切にしてください。そして是非一度お会いしたいものです。
それでは失礼いたします。 金 国雄 拝
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Re: 達城天池 投稿者:樹々の緑 投稿日:2006年 2月 8日(水)01時39分42秒
本当に象徴的な意味合いを感じる「事柄の関連」だと思いました。
「主権侵害だから原状を回復せよ」と「表向き」断固として主張しているのに、実は裏で「それは建前。これでパーにしよう」と合意していたなど、人間の生命を何と思っているのか。たとえ時の為政者にとって気に食わない政治家であっても、自国の主権下にある人間の生命を弄ぶようなことは許されえない。それが人権の大事な出発点だと思います。
片や、「一括経済協力方式」にせよ「個別請求問題を追求する」にせよ、被害回復を図られるべき個々の人びとの損害回復が尊重される保障はあるのか。これは本当に解決法を編み出すのが難しいけれど、挑戦しなければならない課題です。最近、「戦時下では多かれ少なかれ国民みんなが被害を蒙っているのだから、自分だけ補償を受けようなどと考えるな!」と露骨にいう判決(?)が日本で出たと記憶していますが、このような発想を個人の請求権の解決に持ち込んで、国家の都合に任せてはならないと感じました。国が本当に民主的で、国民ひとりひとりを大切にしているなら、一括解決を行っても事実上問題は生じないでしょうが、国家間の終戦処理として、個別請求権にどのような態度を取るべきか、明確にすべきです。DPRK側でこの点を明確に自覚しているがゆえの主張であるなら、いわば「国家が請求を代行する」便宜に乗じて、別のことに流用されない保障が必要ではないかと思います。「代行」であれば、流用回避を問題としても「内政干渉だ」とはいいにくいでしょう。これも結局、被害者個々人の被害回復や生活・慰謝といった広い意味での人権の問題だと思います。もっとも、日本側の意識は「手切れ金」程度でしかないと思いますが…。
このように、真剣に「人権の尊重」を追求する中で、あれこれの主張(その中には「脱北者の支援」も含まれるでしょう)が「裏の政治的動機」に導かれたパフォーマンスの一環なのか、それとも、主張者とその背後にいるであろう世界中の無数の人々に寄り添う固い決意を伴うものなのかが、結局厳しく試されてくると思います。
もちろん、一過的なパフォーマンスであれ、実際に「人権を尊重する」というならば、それはそれでよいわけですが…。しかし、いずれ狭い範囲に止まってはいられなくなる必然性が、「人権」という課題にはもともと内在していると思います。
その意味で、他の諸運動とのネットワークにいかなる態度を取るかが、試金石になるに違いありません。
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達城天池 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 2月 7日(火)23時54分54秒 編集済
今日の中日新聞、朝日新聞では次の記事が。
↓
日朝正常化交渉「過去の清算」合意至らず
北朝鮮、経済協力に難色
http://www.chunichi.co.jp/00/kok/20060207/mng_____kok_____000.shtml
今太閤、キングメーカー、闇将軍…。さまざまな異名のあった元…
http://www.chunichi.co.jp/chn/index.shtml
金大中氏事件に関する外交文書、韓国が公開
http://www.asahi.com/international/update/0205/004.html
金大中事件 もっと真相が知りたい
http://www.asahi.com/paper/editorial.html
参考までにこの記事も
<脱北女性>在外公館保護や日本での定住受け入れなど要請
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060207-00000097-mai-soci
記事中、「与党日朝関係と人権を考える会」とあり。当然、北朝鮮(朝鮮)
における人権問題に目を向けて頂ける事には大切であり、そのことは建前で
あれ納得できるもの。
しかし長年、「在日」(&日本人や外国人)の人権問題はどうなって来たの
か強い疑問を持つ。
ただ単に北朝鮮(朝鮮)問題で「人権」との看板・表象を利用し掲げるので
あれば、そのことに誰もが疑問に思うこととなるのでは?
「定住受け入れなど」、日本での脱北者の現状を鑑みるとはなはだ心もとな
い。
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朝鮮開教 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 2月 6日(月)23時48分19秒 編集済
ここのところの「平和展」原稿作りも終盤を迎え、資料調査で今日も教化センター
(図書室)に伺う。
興味深い資料として関心をもたれている方向けに、次の画像資料を取り上げ、とり
あえずは終了とします。
「満韓布教監督部」から「朝鮮布教監督部」へ(1910(明治43)年9月3日)
その翌日付には、「日韓併合ニ付朝鮮駐在布教使ニ対スル訓示」(新漢字に改め)と
の大谷派教学部長の訓示が出ています。
なかなか文献等であたってもよく分からない点、またいまだ実証的ではない部分に
かかわるところです。あくまでも真宗大谷派による「朝鮮開教」に関することとして。
『宗報(108号)』1910(明治43)年9月25日
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ウロクトン(友鹿洞) 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 2月 3日(金)23時39分42秒 編集済
どうも最近は思い違い(記憶違い)をすることがおおくなりました。そのため先日は
「小鹿島(ソロクト)」の朝鮮・韓国語名(日本でのカタカナ表記)を「ウロクトン」
(友鹿洞)と間違えてしまいました。
私の本家(本貫の地)は同じ郷(達城郡)であり比較的「友鹿洞」とは近くにあると
思いますが未だ訪ねてはいません。一度行ってみたいと思っていますが、本家を訪ねる
と墓参りや時に親戚まわり(挨拶)をしなければならない関係もあり、短い訪問時間で
は、いまだに行くことができません。
本当に一度、行って見たいところの一つです。(日本の研究者の方と以前お会いした
ことがありましたが)検索によれば、
ウロクトン(友鹿洞)
http://park21.wakwak.com/~shippona/travel/korea/essay08.html
がありましたが、
勿論、私の本家も近くの関係、少しばかり大邱(テグ)市より市域以外にでれば
同様な光景になるのかもしれません(何分、いまだ大邱市街をすべて見ていないの
で。ただし、「達城(タルソン)公園」には「大邱神社」に関して調べるため行き
ました)。
はじめて韓国に行ったとき本家を訪ね親戚回りをしましたが、中には郊外に住み
昔ながらの朝鮮家屋(萱挽きではなかったが)に住んでいたおじさんの家を訪れ、
入り口前にあった先祖のお墓(土饅頭)に、朝鮮家屋に住んでいることとともに少
しばかり驚いた記憶があります。
また近くには盧泰愚(ノテウ)や朴正煕(パクチョンヒ)の生家もあります。初めての
訪韓の折、案内をしてくれたおじさんは私の親父や盧泰愚が通った小学校だ、とある
小学校前を通った折に説明をしてくれました。
今度本家を訪ねた折にも是非、「ウロクトン(友鹿洞)」を訪ねてみたいのが今私
が願っていることの一つです。
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Re: 朝鮮を語る 第3回 太田昌国講演会 『「拉致」異論』――その後 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 2月 3日(金)18時46分4秒
고강호씨 안녕하세요
> ご無沙汰しています
> 講演会のお知らせです
>
나는 항상 고강호씨가 하는 활동을 응원합니다
앞으로도 열심히 해주세요
> 朝鮮を語る 第3回 を、太田昌国さんをお呼びして開きます
나도 강연회에 가고 싶지만 [평화전]준비가 있어서 갈수없음으로
미안합니다
또 만날 기회가 있으면 좋겠습니다
고강호씨도 여러분의 건강을 바랍니다
김 국웅 올림
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朝鮮を語る 第3回 太田昌国講演会 『「拉致」異論』――その後 投稿者:こかんほ 投稿日:2006年 2月 2日(木)18時39分50秒
ご無沙汰しています
講演会のお知らせです
こかんほです
朝鮮を語る 第3回 を、太田昌国さんをお呼びして開きます
拉致問題が多くの人に認識されてから3年半が経ち、この間日本と朝鮮の民衆の隔た
りが
止め処なく進んでいます
‘太田さんを京都に呼ぶ会’が『「拉致」異論』の講演会を開催してから早や2年が
経ちました
この2年間の日本社会の変容を踏まえ、再度太田さんのお話を伺う場を設ける事にし
ました
日時 3月11日 3時開場 (入場は3時半まで) 4時開演 (7時閉演予定)
会場 京都市左京区 法然院
会費 1500円(前回の講演録をお持ちでない方)1000円(講演録をお持ちの方)
申し込み先 医療ゲリラ kohshika@beige.plala.or.jp 606-8306左京区吉田中阿
達町50 医療ゲリラ
事前申し込みです
講演録をお持ちでない方、また当日参加はできません
申し込まれた方に事前に前回の講演録を送らせて頂きます
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Re: 天皇陛下と靖国神社御親拝・政教分離の点から 投稿者:金 国雄 投稿日:2006年 2月 1日(水)19時25分37秒
享安山人さん、こんばんは。
大分前、天皇(制)に関して少しばかり意見を交換したことがあったと
記憶します。そのときの考え方には今も私は変わりません。(だいぶ、記
憶力が落ちてきましたので他の方であったかもしれません。そうであれば
間違いを是非お許しください)
自民党内はじめ保守内でも意見(靖国参拝問題で)がわかれて来ている
ようです。
国立追悼施設の調査費計上、自民・平和靖国議連が反対
http://www.asahi.com/special/050410/TKY200511300092.html
<靖国参拝>「追悼施設考える会」が活動再開 今夏にも提言
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060126-00000116-mai-pol
<このような記事も参考まで>
追悼施設議連 山崎氏ら16人「反対」 衆院選、推薦団体に公約
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20051112-00000006-san-pol
それは、
先日の報道での「読売新聞」会長の渡辺恒雄氏なども今まで日本の右派
化を先導してきた主流の者でありながらも、いまやその行き過ぎに自らブ
レーキをかけなければならないほど憂慮される状況に、この日本の社会が
なったということの裏返しでしょう。(危険水域に入った。また取り返し
のつかないことになった)
> 一宗教法人では象徴としてのお務めを果たす事はできません。
> 更に御親拝を求めるのは皇室を政争に巻き込み
> 累を及ぼす行為であると言えます。
>
この点では享安山人さんが考える望む「天皇・皇室論」のその前提が自民
党が考える「憲法」改正(案)によっても崩される恐れが十分にあるのでは
ないかと私は思います。
「自民党の憲法改正案(全文)が明らかに」
http://www.janjan.jp/government/0406/0406266100/2.php
○天皇の祭祀等の行為を「公的行為」と位置づける明文の規定を置くべきである。
> これからの皇室は「陛下の御為に死ぬ」のではなく
> 「平和の内に国民と苦楽を分かち合う」皇室になって頂きたいと思います。
私が思うに本質的で重要で根本的なところと考えるのですが、これは享安
山人さんと全く逆な視点(逆説として)ですので、これは享安山人さんとの
差がいまだ埋まらないところですが、お許しのほどをお願いいたします。
それでは失礼いたします。
金 国雄 拝